2023 メモ

萌え語りなど

「師」? ノー「帥」!!!!

issued: 2023-12-03

  1. やばい、なぜ「帥父」が「すいふ」、「帥叔」が「すいしゆく」と讀まれてゐるかやつと理解した……
  2. 師匠の「師」ではなく元帥の「帥」
  3. 一本違ふだけでこの差 私は何を見てゐたのか

字體と假名遣ひとAC

issued: 2023-12-03

  1. なんで現代假名遣ひ版も用意してるかつて言ふと、フロムと「多數派」のACファンのために、だらうか。少しでも多くの人の目に觸れさせたい、といふ欲求があるからだ。「共有」したいのだ。
  2. 「原作」が現代假名遣ひだから、といふのもある。
  3. 假名遣ひ變換はただでさへ面倒だが、加へて時間的、精神的餘裕が無いととんでもない苦行になる。「急ぐ必要は無い」といふ氣付きがAssignment推敲の成果であつた。
  4. そして、やはり私は正字の方が好きなので、正字で書くことにした。サイトのあちこちで字體に統一性が無いのもどうかと思ふんだけれど、人が……とか機械が……とか考へてしまふと、妥協して新字で書いた方が良いんぢやないか、とも思へてしまふのだ。ま、誰かが利用したければ字體の變換くらゐ簡單にできるだらうし、そこまで氣に留めることでもないんだらうが。注意書きは讀ませたいので新字・現代假名遣ひで書いてゐるが。
    1. 「變換」自體は簡單だが、後述の通り「固有名詞」「用語」等、例外を識別するのがすごく手間で面倒。だから念入りに校正された文章つて貴重なんだ。
  5. 新字と正字が混在してゐると、
    1. 檢索する時に手間が增える。
    2. 校正に時間が掛かる。
  6. ゲームについて語る時、何が「固有名詞」に當たるのか判らない。「強化人間」「再教育センター」「先進開発局」「六文銭」これだけ取つてみても、判斷に困る。ゲーム中に出現する用語を全て「そのまま」書くとなると、校正が煩雜になる。
  7. となると、新字で統一した方が良いのか? でもそれ哀しいよなあ……書きたいこと書くためにサイトやつてるのに……
  8. 地名、人名、機體名、ミッション名は「固有名詞」に當たり、これは忠實に書いた方が良い。
  9. 除外(再變換)スクリプト→ac6-term-sinzi.sh
  10. AC6は漢字の人名、機體名が3つしかない。(アリーナ ANALYSISは除く)
    1. 五花海
    2. 六文銭
    3. 鯉龍
  11. 舊作のやうなアルファベットや記號が混在した名前は無く、カタカナ・漢字のみで統一されてゐるのが特徵。
    1. アリーナにゐる全員がミッションに「登場」するため、呼びやすく(讀みやすく)した?
    2. 舊作は讀み方すら判らない名前が普通にあつた。
  12. 「强化人間」はありふれた名詞として認識。
  13. 個別のメモは更新を簡單にしたいから略字のままで良いかな。

塞いだ穴を穿つ

issued: 2023-12-03

  1. ファンフィクの推敲を始めたあたりからずつと氣が塞がつてゐて、なんでだらう、と初めて日記に正直な氣持ちを書き下ろしてみると、やつぱり表に出せない、著作權を解放できない物語を書いたり公開したりするのが苦痛だ、なんでこんなことに集中や時間を費やしてゐるのか、といふ辛い氣持ちがばーつと出てきて、なるほど、と思つた。ACは好きだし、それについて想像を膨らませていくのは樂しいが、あまりにも虛し過ぎる。私はゲームから足を洗つた人間だし、「自由でない」創作について關心が無いし、もう、全く、氣が滅入るなと。この鬱屈した氣持ちから解放されるには、やはり自分で書くしかないといふ結論に至つた。當然だ。「今のまま」では何も救はれない。とりあへず、脫稿したファンフィクについては順次推敲して公開していくつもりだが、後のことはもう分からない。
  2. 「ファンフィクション」の何が樂しいかと言ふと、書くことによつて、世界の廣がりを體驗できることだ。作品の讀解の助けに少しはなること。原作では描かれなかつた點に氣付き、より生き生きとした世界の運びとキャラクターについて思ひを馳せられること。
  3. 敢へて「世界觀を共有する」物語を書くといふ選擇はなぜなされたのか、それを考へる必要がある。原作とおもむきが異なる「面白さ」はあつても良いが、世界觀やキャラクターを完全に破壞してしまふなら、「共有」部分は壞れる。何かが基盤ベースとなつてゐることを示すだけの記號になつてしまふのだ。
  4. 「IF」「○○版」はいくらあつても良いが、商品、あるいは原作者の「變更を禁ずる」意思が表面化した時、派生作品は最も嚴しい制約に曝される。「原作のイメージを害さない」ゲームになる。
  5. 二次創作をどう捉へるか、「どうだつて良い(=好きに改變を加へても良い)」のが私の主張であり、全ての創作はさうなるべきだと考へてゐる。現狀、原作者・權利者の條件を守らうとするのは、法を破るのはリスクが大き過ぎるといふことと(違法にならない範圍で「自由化」の運動を進めたい)、私は原作者・權利者と合意の上で創作に取り掛かりたい意思があるからだ。
  6. 私はフロム・ソフトウェアが出すアーマード・コアが大好きで、作品の「改訂」が必要だと判斷したことは一度も無い。ただ、「夢」の續きが見たいだけ、有り體に言ふなら、キャラクターのポルノが見たいだけなのだ。かうすれば面白いといふ「提案」ではなく、かうなつたら興奮するといふ「欲望」に基づいて妄想を垂れ流してゐる。それはそれで良いが(創作の起源は自由だ)、「(原作の)この人が好き」と言ひつつ、彼らでない「妄想」に興奮してゐるといふのは、欺瞞的な氣もするのだ——結局のところ、プレイヤーはゲーム畫面から何某かの解釋をした上で、彼が好き、と言ひ放つのではあるが。
  7. 私の「自由創作」の思想に基づけば、「原作」に沿ふか否かは、善いとか惡いとかでなく、好き嫌ひの問題になつてしまふのであるが、二次創作に對する葛藤は、「變更を禁ずる」ところから始まつてゐる。
  8. だからもう、振り返らずに、自由な創作をするのが、私の唯一の答へなのだ。
  9. 初めから自由な作品を創る。
  10. 「ファン活動」と主張することは簡單だが、私が不自由な創作に加擔してゐるとなれば、それは不合理な、自らへの裏切りと言ふ他無い。企業は永久に著作權を手放さうとはしないだらう。アーマード・コアがパブリックドメインになる日は、來ないのだ。
  11. ゲームは疑似體驗。どんな創作も、想像を促すことで成り立つてゐる。その想像を「形」にするかどうかで、私たちは揉めてゐるのだ。

Assignment後書

issued: 2023-12-03

  1. 「その業に殉じよ」。
  2. ヴェスパー下位中心。とくにホーキンスとスウィンバーン。ラスティ入隊前の過去話。
  3. 輜重・會計業務が物語の中心にもかかはらず、知識不足で全然書けてゐない。
  4. みんなのファンフィクを參考にしつつ何度もリライト(書き直し)した。これが私の限界である。
  5. みんなどうやつて軍隊や强化人間の知識を仕入れてゐるんだらう。本かな。私はその餘裕が無く主にWikipediaを參照してゐた。
    1. アメリカ陸軍 - Wikipedia
    2. アメリカ陸軍需品科 - Wikipedia
    3. 陸上自衛隊中央会計隊 - Wikipedia
    4. 兵站 - Wikipedia
  6. ホーキンスとスウィンバーンは、プロフィールやエンブレムからしても、强化手術を皮肉(忌むべき對象)として見てゐることは明らか。だが、スウィンバーンは再教育センター送りだ! おめでとう!とまで言ふ。ホーキンスは柔和で俗つぽい印象だが、對照的に冷酷にも感じ取れる聲色を放つ。「普通の强化人間の振りをして」生きてゐるふたりの背中に哀愁を感じる。生きてゐる、といふか、生きていかざるを得ない。アーキバスで生きることを運命付けられたふたり。「無理」「人間臭さ」が滲み出てゐるところに切なさと哀しさとをかしさがある。ふたりとも、根(元)は良い人なんだらうなあ、と想像する。ヴェスパーでもとくに情緖豐かといふのも皮肉か。
  7. この「矛盾」を內包した「痛み」が第7世代の魅力
  8. スネイル(第8世代)、メーテルリンク(第8世代)、ペイター(第10世代)、ラスティ(自稱第8世代)にこのやうな“葛藤”は見られないんだけれど、どこか狂氣じみたものがあるのは代替技術世代の初代だからかな? といふか、ヴェスパーで明確かつプレイヤーが同情できさうな內面描寫があるのつてこのふたりだけなんだよね…… それがまた美味しいといふか
  9. 强化人間には欲が無い。金で動かされるくせに。欲しい物が無いのになんで働いてるの? なんで金が必要なの? と問ひ掛けていくと結局「なんで生きてゐるの?(生きてゐたいの?)」に行き着き、彼らの存在意義といふものに虛無を感じる。621には一應「人生を買ひ戾す」といふ目標が揭げられてゐるが、企業戰士は反對の方向に向いてゐる。ヴェスパーの面々が「自由な人生」を求めて働いてゐるとは到底思へないため、本當になんのために働いてゐるのだらう、と思ふ。政治やパワーゲームが樂しめる人ならまだ理解できるんだけれども……(フロイト、スネイル、ラスティ、ペイター)
  10. 目的が無いのは彼らが「道具」だからであり、常に「使役者」がゐるからとも言へる。人間を棄てた人間。
  11. 强化人間つてそもそも洗腦などされないのかね。企業で手術を受けた場合はかなり怪しい。私は絶對に「キルスイッチ」があると思つてゐる。ロボコップみたいに重役は殺せないやうになつてゐたりね。社命に背くと神經接續が切斷されるとか……
  12. ホーキンスは「幸せになつてはいけない」と思つてゐさう。明るく振る舞つてゐるけれど、その實重いものを背負つてゐる。代わってあげられたら良かったが…だもん。責任を放棄するつもりは無いが、いつでも「讓つて」良いとは考へてゐる。
  13. 多く、人の狀態は「精神が安定してゐる」と表現するが、AC6の强化人間に關しては「人格が安定してゐる」と言ふ。つまり性格とかパーソナリティー自體が調整對象なのだ。さう考へると、彼らは普段の言動で人格を安定させてゐるのかなあとも思ふ。スネイルの罵倒は性格もあるんだらうが、彼自身が安定するためにやつてゐることとも取れる。
  14. なっ…を素でやつてくれるスウィンバーン。侵入者と識別するまで時間が掛かつたり、氣付いたら!?→シールド展開も面白い。攻擊を受けるとおあーっ!なんという卑劣…人の話は最後まで聞け! 教わらなかったのか!?どういう教育を受けっから、根は眞面目かつ兵士(といふかこんな世界で生きる者)としては「拔けてゐる」方。想定外の事態に弱く、人の言ふことを聞いてしまふ(逆に)。敵の前でパージするつてどういふこと?(マジで) 寧ろ正義感(獨善)が强いのか。それが素だとすると「猜疑心」「矮小な人格」といふ術後の弊害は彼自身の性格と“矛盾”してゐる氣がする。本人も苦しんでゐるのでは。强化手術は嫌つてゐさうな一方で、621の再教育センター送りはおめでとう!と祝す(再教育センターは手術をする場所ではないが、手段として實行されてゐる可能性はある)。
  15. 樣子を見ると間拔けつぽいが、會計責任者といふ要職、Ch. 3ではアーキバスの調査據點となつてゐる「壁」の指揮官、HEAD「VE-44B」開發のきつかけになるなど、待遇や功績は惡くない。
  16. スウィンバーンの「愛嬌」つて眞面目なところだと思ふ。これで惡態を吐いて「騙し討ち」してくるやうなキャラだつたらここまで好きにならなかつたらう。どうかな。ぶつちやけ、自分でもなんでこんなに「好き」なのか分からない。何かのファンフィクがきつかけだつたと思ふが、ぐさつと來た。想像しやすいキャラ、といふのが大きいか。ACの企業所屬パイロットでここまで「日常」がイメージしやすいキャラは今までゐなかつた。「會計責任者」とか「輜重部門」とか、部隊の內部を連想させる言葉が出たことで、ぱつとイメージが湧いて出たのだ。ゲームでは戰鬪しか描寫されないからね。私(の想像力)に足りなかつたのはさういふ具體性だつたのだ。
  17. 敵前パージには「公正」「禮節」「下手したて」を感じる。同時にシールド展開で「保險」「臆病」がびしびし傳はつてくるのだが。數字を扱ふ仕事だけに、きちつとしてゐるのが好きとか。ひとつひとつの態度にも、仕事のスタイルが出てゐさう。
  18. 借金と言へばノーザーク。このファンフィクのスウィンバーンは確實に回收できる相手に貸してゐる、といふところがポイント。(隊員が死んでも保險か何かで回收してゐるだらう)
  19. オリジナルキャラクターを出すことに引け目を感じるものの、存在するであらう周圍の人間との「日常風景」も見てみたくて書いた。
  20. どうにも「汚い」スウィンバーンしか書けないみたいだ、私は。このスウィンバーンが敵前パージすると思ふか?
  21. なんといふか、作風として「ギャグ」とか「明るく」とか「面白く」とかできない。でも私なりに「猜疑心」「矮小」を表現してみたつもり。
  22. 寧ろ「綺麗な」スウィンバーンつて、私の中に存在してゐない。いや、このAC世界に「綺麗な」キャラクターなんて存在してはいけないとすら思つてゐる。存在するとしても、それは原作の中である。フロムにしか表現できないこと(私はフロムが表現したものしか認めようとしないだらう)。
  23. 率先して襲擊者の「處理」をしてゐるのはなんか理由があるのかな……部下が「信用」できないから? 眞面目さ故に?
  24. ただ「惡く」「汚く」描寫するんでなく、會計責任者といふ地位を活かした行爲を描寫したかつた。そこにスネイルが絡めば不可抗力と言へなくもない。なぜ彼が再教育センターにこだはるのか、それが問題よね。このファンフィクでは答へを出せてゐない……いや、どうだらう、「貸付け」る行爲で出せてゐるのか?
  25. もしかしてスウィンバーンつて、再教育センターの出身(元收容者)だつたのかなあ……さういふ風に考へたことはなかつたが。それとも保身で「スネイル閣下を喜ばせ」てゐるのか。
  26. 元收容者だとすると、オチが綺麗だなと思へてしまふ。
  27. 貴様は、これで生まれ変わる機会を得た保身と獻身が濃厚と見てゐる。結局、彼は盡くすこと以外には何も知らないし、できない。逃れられない。複雜な內面を想像することもできるが、私はさう單純に見る方が樂だつた。
  28. 保身と獻身のための生贄。一應のところ、再敎育した人材はアーキバスで勞働するんだらうからね。「利益」にはなる。コスパがどうかは知らんけれど。
  29. 彼には「數字」でちやんと見えてゐたはず。勿論、自分が收容されることには反對だつたらうが…… 生きてゐるだけマシと考へるか。再敎育後が「生きて」ゐると言へる狀態かも分からんが……
  30. 單に「汚い」「綺麗」で表現できることではないんだが、「卑劣」を嫌ふキャラクターなので、あまりに暗いことに加擔してゐると「らしくない」かなあ、といふ不安がもたげた。これ、原作寄りかなあ、と心配になつた。元々捏造ではあるんだが。加擔するにしてももうちよつと「さつぱり」してゐる氣がする。本文で彼は勸誘行爲を隱してゐるわけではない。
  31. スウィンバーンに殺す氣が無いといふか、アーキバスがそもそも「鹵獲」「取り込み」に力を入れてゐる企業なので、さういつた措置がデフォルトなのかもしれない。再教育センターもあるから利用する、そんな指針かも。
  32. スウィンバーンのイメージ
  33. ホーキンスは皮肉屋なので、部門間のことが無くても(性格が合はないといふ意味で)仲が惡いと思ふ。まさに「腐れ緣」といふか。スウィンバーンは皮肉るくらゐなら建設的に解決しろと突つ込みさう。
  34. スウィンバーンは(私のイメージでは)理屈つぽいので、ホーキンスはそれを長所と認めつつ厄介な相手と思つてゐさう。時々眞つ直ぐな心に驚かされたり。彼としては「賴れる同期」のひとりとして認識してゐさう。
  35. ふたりとも「道理」を辨へてゐる人間だから、「好き嫌ひ」で仕事はしないんだよね。だから話を書いてゐても全然ストレス(緊張)が無い。寧ろ樂しいといふか。このふたりならどうにかできるし、できないならスネイルがどうにかしてくれるから(苦笑)、安心できるのだ。議題がスネイルに露呈するまでが彼らの議論のタイムリミット、と言へる。
  36. ヴェスパーも實質的に3人(スネイル、ホーキンス、スウィンバーン)で回してゐる氣がしないでもない。スネイルはともかく、第7世代のふたりは實年齡的にも年長だらうしね。
  37. ホーキンスは50代、スネイルとスウィンバーンは40代後半だと思つてゐる(スネイルは40代前半もありかな)。ホーキンスはアーキバスの在籍期間も一番長さう。「人間」だつた頃のスネイルも知つてゐさう。流れとして第7世代手術を受けたふたりが强化人間としては先輩だらうし、スネイルは昔からエリートだつたらうしね。彼らが手術を受けた時點で上官(でなくともアーキバス內部で有名人)だつたとしてもをかしくはない。後々のファンフィクはその想定で書いてゐる節がある。
    1. でもフロムつて意外と若い年齡設定をするので、スネイルは30代かもしれないなあ。
  38. 「ふたりで一人前」は熱いけれど、既にふたりとも自立した兵士。「ふたりで右腕」ポジが一番熱い。ヴェスパーはスネイルが「副官」なんだけれど、當の「司令官」たるフロイトが機能してをらず、實質的にスネイルが司令官なので。「副官」ポジ誰かなあ、と考へるとホーキンスが適當かと。スウィンバーンは橫から補强する役割。
  39. スウィンバーンが絡む章は長くなる傾向。好みが出てゐる。

1章363 B4: いつものこと後書

  1. ヴェスパーで一番描きにくいのはペイターである。彼の頭の中はどうなつてゐるのか……一見眞面目な好靑年、Ch. 4「ヴェスパー部隊伏撃」でホーキンスをたしなめてゐることから、「空氣を讀めない」わけでもなく上下關係を理解してゐる。無自覚な無遠慮共感性の希薄さといふ公式設定をどう活かせるかが鍵となる。出世欲が他の下位との明白な相違點。
    1. たしなめてゐるのがペイター、つてのがポイントか
  2. スウィンバーンの外觀描寫は要らなかつたし、削らうかとも思つたがそのまま殘してゐる。許せ。
  3. RFタグ、無人機(ロボット)の勞働=無人化はWikipediaで確認しながら、ぎりぎり把握。一々手動で確認なんてやつてられないよねー! 細かい勞働環境について書きたかつた(知りたかつた)が、思ひの外彼らの「仕事」といふのは簡略化されてゐるのかもしれない……どう? 「現代」的な考へぢやあ駄目なんだよね、SFなんだからもう一步踏み込まないと。そこが難しいところ。
    1. RFID - Wikipedia
  4. 「ドローン」が無人航空機であることを推敲中に初めて知つた。知らなかつたら恥を搔くところだつた……まあ、「ロボット」つて言ふより「ドローン」の方がイメージしやすいもんね。
    1. 無人航空機 - Wikipedia
  5. 「ワイシャツ」つて書くかどうかすごく惱んだんだけど、もう良いかつて。讀者は現代人だし、「白いシャツ」くらゐなら未來にもあるだらうと。かういふ、未來のテクノロジーもさうだけど、被服等文化も困るところ。といふか、テクノロジーとの融合が豫想されるところ(ウェラブルデバイス)。
    1. ワイシャツ - Wikipedia
    2. ワイシャツつてイメージはファンアートの影響が大きい。
  6. 機械の中身が分からないから、不具合をどう描寫して良いのか分からない。ざつくり。
  7. Ch. 1「戦闘ログ回収」で機體を漁つてゐるのはドーザーかもしれない、と隊員が言ふのでその件を反映してみた。
    1. Ch. 1「戦闘ログ回収」アーキバス MT部隊 隊員より
      残骸を漁っているようだ
      ドーザーかもしれん
  8. 「君、MTは乘れるよね?」つて愚問な氣もするけど、AC乘りはMTに乘れるのが當然なのだらうか。まあACの元がMTなんで、「乘れない」ことはないんだらう。手動での操作に慣れてゐないペイターがずつこけるシーンも考へたが、やめた。AC世界での作業用MTつて自轉車くらゐ普及してゐて簡單に乘れるものなんだらうし(と勝手に想像)。
  9. 大昔は機體のジェネレータから直接給電してたんだつてのは舊作(初代〜LR)の仕樣。EN兵器の特徵でもあつた「彈藥費無料」。AC6ではマガジンが無い代はりにオーバーヒートがあり、直擊補正の高いのが特徵。まあ機動性を殺されるよりは良いのかね。慣れれば彈藥費なんて氣に掛けなくなるし。ロストテクノロジーに對する哀愁。
  10. 「シミュレータ」がどんなものかは知らないけれど、肉體感覺を再現できるんなら、快樂目的にも使へるんぢやないかなあ、と。でも航空機のシミュレータつて色氣のいの字も無いね。未來のシミュレータはもつとハイテクなはず。
    1. フライトシミュレーション - Wikipedia
  11. 「ヴァニティ(vanity)」は非强化人間を指す造語。初代ACには强化人間の別稱に「プラス」といふのがあり、そんな感じで眞人間に對する別稱が欲しいと思つた。「無機能(非强化)」を指すが、辭書の通りに眞人間の慢心と無力さをも表はす蔑稱。ACの用語は意外と日本語で通してくるね。
  12. ペイターが入隊してから、まだ全體會議は行はれてゐなかつた。とは書いてるけど、ルビコンに來てから2日の設定なんだよな……。事實を述べる文としては問題無いが。
  13. 生身の連中は醫者と整備士? 戰鬪員は(V.Iを除いて)强化人間といふ想定で書いてゐる。「强化人間部隊」だし。
    1. それこそ會計部門みたいに事務が主任務の兵士つてどうなんだらうね。無論MTには乘れるんだらうが、强化人間なのか。
    2. でもスネイルの「獻體」を考へると……身內から生贄を捧げてゐるとしか思へないんだよなあ。
    3. 隊長しかACに乘れないのか、ゲームでは見えないところで他の隊員もACに乘つてゐるのか。AC6はACが「最强の兵器」ではなく各兵器に得意な射程距離レンジがあるので、MT他兵器が選ばれてゐてもすんなり納得できる。
      1. 分かりやすい例では、ACには遠距離兵裝が無い。FCSのアシスト適性の項目ヘルプによると、「遠距離」は300m圏外
      2. 參考までに、「最强の人型兵器」を謳つてゐる舊作では、1,000メートル以上の射擊が可能なスナイパーライフルが存在してゐる。
  14. 兼用⻝事ハーフ」は眞人間・强化人間兩用のつもりで書いたが、さう書く必要も無かつたか?
    1. 廢材の比率を增やすといふのは、生產工場で出た產廢とか原料の切れ端や絞りカス、基地の厨房から出た殘飯とか、「とりあへず⻝つても問題無いもの」ならなんでも、つてのを想像してゐる。主席隊長が喜んで⻝べてゐるホワイトチョコレート味のレーションもゴミからできてゐるのです。「主席隊長がゴミを⻝はされてゐる」つて面白いけどひでえな。いや、實際にはちやんと本社が勞つてくれてゐると思ふよ。どうしても非人道的なシステムを思ひ浮かべてしまふ。文字通りの「ジャンクフード」。
    2. 一方、スウィンバーンは「原價0.1コーム未滿のものは身體に入れたくない」とかいふワガママを働く。
    3. スネイルに獻上する滋養劑は特別に仕入れてると思ふな……ホーキンスはどんな想ひなんだか。
    4. スネイルもスウィンバーンも、口を付けるものは吟味してゐるだらうな。それとも經口攝取ぢやなくて點滴とか……とくに前者はありさう。「消化」さへ厭ひさう。時間も體力も消費したくない。ただの「補給」。
      1. たまにお偉いさんと「⻝事」することになつてゲフゲフしさうだが、それはそれで堂々と「遠慮」してゐさう。液體だけ攝取するとか。
  15. 1コーム=1萬圓換算。獨立傭兵は1度の作戰につきあのくらゐもらへるが、企業勤めで給料制だつたらもつと少ないのでは? といふ想像。新人で隊長職のペイターは1千コームくらゐ? 分からん!
  16. アーキバス技硏センターは捏造。病院(治療と療養)でも先進開発局AADD(パーツ開發)でも再教育センター(洗腦)でもファクトリー(部品開發)でもなく、純粹に「調整」のための試驗と强化手術を行ふ場所として設定してゐる。「醫硏」と迷つたんだが、あくまで强化人間は兵器、といふ觀點から「技硏」のまま。
  17. 「画像データ:STVの画稿(4)」によると、フィーカはSTVも飮んでゐるため、普通の飮み物と思はれる。が、敢へてここでは「鎭痛劑」と書いた。鎭痛作用がある飮み物、でも良いし、本當に强化人間用の鎭痛劑でも良い。
    1. フィーカ - Wikipedia
  18. 物を選別するのは輜重部門の役目かもしれないが、それに金を出すだけの價値があるかは、會計部門が精査し判斷する。各部門は積算を提出してゐるはず。つまり、スウィンバーンは輜重部門が何を調逹するつもりか/してきたか知つてゐるし、彼が品々に納得できなければ金は下りない。無論1コームも出さないといふことはできないにしろ、ホーキンスは立場として弱いし、不服ながらもどうにかして(豫算の中身を)り合はせるしかない
    1. スウィンバーンは多種多樣な方法で「節約」を提案するだらうし(例へば⻝品や醫療品の「代用品」)、ホーキンスとしては部下を初めとした隊員の聲に耳を傾けたいだらうし、額や輜重に變化を起こさうとする時、ふたりは衝突する。
    2. 逆に、本社があれこれと世話を燒くことに關して、ホーキンスが質素にしろよと文句を言ふこともあるかもしれない。
    3. ふたりとも決斷に足るだけの「根據」を示さなければならない。スウィンバーンはともかく、ホーキンスはその手の「證明」が苦手なイメージ。
  19. この隊長同士の力關係が、第7世代ふたりを描くにあたつて面白いところ。
  20. ホーキンスとスウィンバーンのくだりはそれなりに上手く書けたつもり。滿足してゐる。

2章1XXX B4: 昔話後書

  1. 【AC6】ヴェスパー
  2. ヴェスパー設立・構成についてはかなり惱んだ。現實世界の軍隊は部隊ごとに任務が決まつてをり、番號が若いからと言つて偉い(上位の權限を持つてゐる)とは限らない。
  3. 原作ではCh. 5でペイターが怒濤の昇格をしてをり、スネイルの座にさへ迫つてゐるが、ではそれ以前にもヴェスパーで椅子取りゲームが行はれてゐたかと言ふと、違ふやうな氣がする。コールサインや所屬がコロコロ變はるのも混亂が生じさうだし。ペイターは現場の混亂を收めるために昇格されたんぢやないか。Ch. 5までに少なくとも2名の隊長が降板し、部隊も疲弊してゐる。621鹵獲〜脱出まで時間が空いてゐるところもポイント。Ch. 3ではスウィンバーンが降板するが、ペイターは昇格してゐない。
  4. 拔擢はACの操縱技能だけでなく、仕事の成果が基準になつてゐると思はれる。アリーナランクでペイターはホーキンスを下して下位最高だが、コールサインはV.VIII。スウィンバーンより下のメーテルリンクがV.VI。
  5. アーキバスとしちや優秀なら舊世代型でも良いんだが(オキーフや621のやうに)、世間一般からすると名を馳せるだけの舊世代型は存在しないかレア物つぽいので(周圍の反應を見てゐると)、アーキバス內部に關してはコーラル代替技術世代に取つて代はれたんだと思つた。
  6. オキーフは第9世代手術を受けてから入隊してゐるので、在籍期間としては淺い方だと推測。いつ頃、何世代の術式が完成したとか分からないと具體的な時間軸が出てこない。
  7. 結局「番號」についてどう考へれば良いか分からず、現狀のまま5と7にした。無難に。
  8. 【AC6】強化人間世代で書いた通り、第7世代誕生が5年前、第8世代誕生およびヴェスパー設立が4年前と想定。
  9. ホーキンスからすると、自意識だけは保たないやうにと、それだけ願ふことさへをこがましいことだつたんぢやないだらうか。
  10. スネイルは簡單に實驗體を用意できるあたり良き待遇を受けてゐるとも言へるが、アーキバスにとつては、彼こそが都合の良い實驗體なのだらう。彼もそれを承知で受けてゐる。アーキバスもスネイルも本氣だからこそ、釣り合ひが取れてゐる措置。スネイルもまた、アーキバスを都合良く利用してゐるわけだ。上層部のお氣に入りぢやないわけがない。
  11. スネイルがあれ程に舊世代型に拒絶反應を示すのは、ホーキンスと同樣に、「厭なもの」を散々見てきたせゐだらう。强化手術に期待を寄せる一方で、その醜さには踏みつける、踏みにじるといふ態度で「越え」ようとするスネイル。舊世代型だけでなく、自分以外の「劣つた」存在について「淘汰」したいんだと思ふ、彼は。
    1. スネイルにとつて、舊世代型は恐怖の對象。といふのも、「失敗した姿」そのものだから。
    2. あのスネイルにして…… なんといふか、彼つて實はかなり正直者かつ口が惡いんぢやない?
      1. Ch. 4「集積コーラル到達」ALTより
        不愉快なんですよ、旧世代型は…
        貴方は存在からしてカビが生えているのです
        それを自覚しなさい
      2. Ch. 4「集積コーラル到達」ALTより
        …ああ、もう1匹もそうでしたね
        道理で気分が悪いわけだ…
  12. ふたりとも志願することは絶對に無かつただらう。あのプロフィールを讀んでゐると……
  13. 第7世代の技師たちがアーキバス出身かは知らないが、アーキバスは舊世代型に限界を感じ、新しい世代を待望してゐたのだと思ふ。「宵の明星ヴェスパー」にはニューエイジの輝きがよく似合ふ。
  14. ホーキンスは兵士として優秀なんだらうけれど、「名を馳せる」タイプぢやないと見た。現場にゐたいタイプ。皮肉屋だけど「社命に忠實」といふところに、彼の性格がよく出てゐる。
  15. スネイルの器量なら上層部に行くことも敵つたんだらうけれど、彼は未だ戰場に留まつてゐる。前線にも出る。そこが特異なところで——自らの肉體に强化手術を繰り返してゐるやうに、彼は地位よりも、實際的な「能力」を求めた。地位は力を振るふための手段に過ぎない。
    1. ホーキンスがスネイルを憎めないとしたらこのへんだと思ふ。スネイルは腐つてもこちら側にしかゐられない、前線にしか生きられない人間、自分たちと一緖に戰つてくれるから、情が少しは移つてしまふのか(哀れみか)。スネイルがアーキバスに盡くしてゐるからか。
    2. ホーキンスはスネイルを「私欲の無い男」と評すると、ファンフィクではなくここで書いてしまふ。「强くなりたい」といふのも私欲の一部ではあるものの、その身の振り方はアーキバスに盡くされてゐる。彼が一體何を望むといふのか。名聲でも昇進でもないだらう。ただ、アーキバスを前に進めるために、ここにゐるのだ。
    3. 地位も名聲も既に屆いてしまつてゐるスネイル。彼から仕事を取つたら何が殘るのか。何も殘らない。退屈どころではなく、存在價値を見失ふ。
    4. 「最新」はキリがないから、どこまでも追ひ續けてゐられる、といふのもあるかもしれない。
    5. スネイルはあの性格で自分の身體に何度も手術をしてゐるところがすごいと思ふ。他人ではなく自分がやらなければ我慢ならず、得た力は戰場でしか振るふことを許されない(力を證明する場を必要としてゐる)。そこにこびり付いてゐるのが恐怖なのか眞理なのかは知れないが、戰場に囚はれてゐることは確か。「退役」の選擇肢がまるで見えない人。
      1. 强化手術の失敗おくれを取り戾すための「矯正」ではなく、能力向上のための「調整」を繰り返してゐる、といふのもポイント。
      2. 「調整」に失敗したり、氣に入らないところがあつたりして行ふ「矯正」もあるんだらうけれどね。
      3. 最初の手術に失敗してゐて劣等感の塊、といふ解釋もありと言へばありだが、「勝ち組(價値組)」を氣取つてゐるスネイルがしつくりと來るので、私は成功した(後遺症の無い)個體として見てゐる。本人・アーキバス的には「實驗途中」の個體なんだらうが。
    6. 私は、スネイルは元々强化人間技術に關心があつて、コーラル代替技術を今か今かと待ち望んでゐた人間、と解釋してゐるが、社命によつて强化手術を受けさせられた可能性も充分にあるんだよな……。とは言へ、强化手術を繰り返したり、再教育センター長官になつたり、ファクトリーで試驗を重ねたり、といつた經歷を見てみると、やはり彼は「兵器(化)」に關心があるのだ。それも人間を兵器に統合するといふ形で。だからこそ「統合」に精を出すアーキバスに惹かれたのだらう。
      1. その兵器と統合する「人間」=スネイル自身、といふのはあるよね。自分のための實驗。
      2. なので、自分に統合できない兵器に關しては、どんなに實績があつても「滿足」できなささう。
    7. 自分を高めていつた先に何があるのか。彼は「企業」の體現をなして(なさうとして)ゐるわけだが、それはなんのためなのか……? 現實にも大企業があるが、彼らは利益を貪つて何をしたいのか。惑星や生命を掌握したその先に何があるのか。バイブルに宇宙の眞理を書き込みたいわけでもあるまい。追求していくと「幸福」「快」つてなんだらうとなつてしまふ。
  16. 「100萬は補塡できない」と言つておいて50萬をぽんと出してしまふ第5隊長。
  17. 「受け取つてもらふ」は、借りを返す目的もあるし、共犯實績の積み上げもある。
  18. どうしやうもない奴だよ。ホーキンスもスウィンバーンも「クヅ」といふ言葉は遣はないだらうな。
  19. 立替金の返濟は「特別手當」とは言はないだらうが、適當な言葉を知らない。
  20. スウィンバーンはこの時點で「汚い」といふ設定になつてしまつてゐるが、遲かれ早かれ彼の「矮小」さは露呈してゐただらう。
  21. なんで2章の後書でスネイルを熱く語る羽目になつてしまつてゐるかと言ふと、彼が「强化人間」を體現してゐる存在だから。アーキバスの在り方に影響を與へてゐるから。

3章362 B4: 作戰室後書

  1. ペイター視點ではあるが、ホーキンスが言ひたいことを言つてゐるだけ。
  2. 621視點からすると、「傭兵起用」はブリーフィングと諸報吿だけなんで「簡單」に見えるが、實際にはどうなんだらう、といふ裏側。他人(とくに提供される側)からすると仕事は簡單に見えてしまふもの。
  3. たぶん未來のメールアドレスは各位に對して簡單に振り分けられ、案件が終はるごとに棄却されるやうになつてゐる(エイリアスのやうに。とは言へ、傭兵も企業も固定の連絡先を持つてゐないと仕事ができない)。さすがにもうちよつとスパムは減つてゐるやうな氣がするが、どうなんだらうね。これを根絶する術が開發されてゐるか? AC6は「メール」が描寫されないので、もしかしたら存在しないのかもしれないが。所謂メッセージアプリに統合されてゐるのかもしれない。
  4. 私たちは仕事のやり方ではなく、結果で評價する。これが企業のやり方。どんなアセンでも、防衞對象をふつ飛ばしても問題が解決できればオッケーなわけだ。
  5. リライトで足した章。驅け足氣味ではあるんだが、ばつさり削るのも惜しかつたので殘した。樣々な業者が關はつてゐること、强化人間は商品であること、作戰に對する企業とホーキンスの捉へ方、「アーキバスグループ」である以上傘下の企業とも連携してゐること、最新世代に寄せられる期待、强化人間の身體的接觸、賭けのオチなど。
  6. ルビコンに來てからを「基地に來てから」にしようかと思つたが、やめた。アーキバスが星外から人員を補充してゐるのか、ルビコン內でどうにか賄つてゐるのか分からん。惑星封鎖がいつからあるのかすら分からんし。星內からつてことになると、ペイターくらゐの歲(20代)ではルビコン出身といふことにもなりかねないのでは(親がルビコニアンの可能性も)? あるいは、再敎育した人材とか。企業にとつてPCAの妨害がどれ程の障害になつてゐるか。ゴリ押しできるんならどんどん本星から物資も人も送れるだらうからね。お偉いさんの往來もあるか知れない。
  7. インフェクションとデュアルネイチャーの構成は似てをり(輕量機、パルス主體、シールド、內裝)、彼ら自身の趣向このみといふよりも、專門のアーキテクトがゐるのではないかと想像した。
    1. ロックスミスは完全にフロイトのアセンだらうけれど。彼の性格としても、他人に構成を任せるとは思へない。アーキテクトがあんな構成を提案したら解雇されるに決まつてゐる。
    2. 他の5名も同樣に、自分でアセンをしてゐるだらう。
      1. スネイルは先進開発局にパーツを作らせてゐる感。見事なまでの企業戰士機體。スタンガンとランスは好みつぽい。
      2. バレンフラワーは頭部がオールマインド製。RANSETSU(バーストライフル)はラスティの影響なんかね。コンテナミサイルを採用。
      3. スティールヘイズはアーキバス製が無い。フレームはシュナイダーで固めてゐる。申し譯程度のプラズマミサイルが氣になる。ラスティ個人としては實彈兵器が好きなのか?
      4. リコンフィグはオールEN兵器。硬くて重い。ホーキンスの物腰を連想させる。
      5. スウィンバーンは他人の仕事を信用できなさう。ハンドミサイルとグレネードキャノンを採用してゐる。ブレードではなくスタンバトン、といふのも個性的。
    3. 實彈兵器はヴェスパー部隊では通常運用されないらしいが、4機、半分の隊長機が採用してゐる。
    4. 隊の「傀儡」としてのインフェクション、デュアルネイチャー。
    5. 強化人間でもない限り 全身を組み替えて即座に適応するのは至難の業、とある通りに、Ch. 5「失踪」でペイターは鹵獲したLC機體を驅る。Ch. 3「コーラル輸送阻止」では配備されたばかりの鹵獲機体で仕事ができるか…!とぼやいてゐる隊員もゐるが、ペイターには時間が充分だつたのか、とくに苦も無く乘りこなしてゐる。
  8. レッドガンでは末端に名を連ねるG6 レッドが傭兵起用を擔當してゐる。このことから、傭兵との交涉は下つ端の仕事と思はれる。傭兵起用(作戰依賴)も輜重部門も、部隊の仕組みを理解するには妥當な機會。期待が込められた「下積み」だらうことを私は見て取る。何せ、ペイターは最新の第10世代强化人間だからね。
  9. Ch. 5「失踪」は、ヴェスパー、レッドガンの“末端”ふたりが揃ふミッションでもある。ベイラムは壞滅狀態、アーキバスも非常事態に面してゐるが、こんな狀況でもペイターは意氣揚々と上を向いてゐる(スネイルの闕如を好機と捉へてゐる)。一方、レッドは戰鬪ストレスから亂心(血の滲むような訓練を重ねてゐる點から、眞人間だらう)。この對比は企業の體質やパイロットの個性を表してゐて面白いが、いづれも存續の希望にあふれたものではない。生き殘つてもペイターにスネイル程の器量があるとは思へないし、レッドは地上へ脫出しても錯亂したまま使ひ潰されるか「處分」されてゐたらう。ここは… 地獄か…!?まさにその通り。
    1. レッドは貧しい兄妹を養つてゐる點からも悲慘(今でも養つてゐるとしたら、仕送りもしてゐるんだらう)。ACでは珍しい好靑年なのに、どうしてかうなつた……やつぱり企業つてろくでもねえところだな。好靑年だから、つてのはある。弱者は⻝ひ潰されるのがAC世界。
    2. 機密多き大企業の「末端=前線戰力」では圓滿退社なんてできないだらうな。稼いだ金で安泰に餘生を過ごすなど、とても想像できない……ウォルター、企業所屬でもこんなんだぞ、お前の犬だけが普通の人生なんて送れると思ふか? まあ彼も「できたらラッキー」くらゐに思つてゐたんだらうが。餘計なしがらみが無い分過ごしやすさうだが、企業に背を向けてゐれば疎まれもするさ。
      1. 舊作を見てゐると、「上層部」も普通に處分されるなどしてゐるので、企業に、もとひAC世界に安全な地位など無い。現實と同じ。

4章344 B4: ⻝堂後書

  1. 進化の成り行きと未來。
  2. 元々はラスティが容姿の話題を振られてゐたが、時系列を整理した結果、彼が入隊する前の話になつた。ので、ホーキンスの隣はペイターに。
  3. 滋養劑の形態は錠劑やバーやドリンクやゼリーや點滴など、なんでも。外觀と感觸に配慮したメニューがあるにもかかはらずと書いてあれば充分だと思つて削つた。
  4. 私は眞人間と强化人間の差を强調したいので「⻝事」に關して大きな差を設けてゐるが、大仰か? このあたり、ゲームでは一切描かれないもんなあ。プレイヤーの想像に偏るところ。寧ろコーラル代替技術世代は問題無く「⻝へる」のかもしれない。
  5. たぶん、コックピットでも刺激劑・鎭痛劑などは投與できるやうになつてゐる。
  6. 手術の成功率つてどうなんだらうね。ゲームでは觸れられてゐない。高いなら「受けない理由は無い」し、低いなら低いで周圍の反應も違ふはず。スネイルのために多くの強化人間が死んでいったことを考へると……。要人であるとしてもね。アーキバスは「强化人間部隊」を編成できるくらゐだし、他企業より技術水準は高いと推測。
  7. 手術に「供される」つて表現が好き。ファンタジーみたい。供物。生贄。犧牲の上に成り立つ力。そこには自由意思の剝奪が滲んでゐる。
    1. 路地裏の博徒であったイグアスは大きな賭けに負け
      そのカタとして第4世代強化手術の実験に供された
  8. 强化人間は新しくなることを强ひられてゐる存在。
  9. メーテルリンクとホーキンスの關係は特大の捏造。洋畫や洋ドラではよくありさうな設定(ベテランの兵士と、その同輩の子のコンビ)。
  10. メーテルリンクには他の隊長と接點が無いので、あつたら面白いなと思つた。ホーキンスはベテランだから知り合ひが多さう。
  11. よくよく考へると、手術前にホーキンスのもとを訪れるつて可能なんだらうか。ヴェスパー入隊は强化手術が條件。となると、眞人間の彼女は別働隊だつたらうし。手術前の檢査かなんかで近くに來てゐたんだらうか? 引き止められないやうに、前夜に來てゐさう。

5章365 B4: 會計報吿後書

  1. 隊長が所屬する「部門」、率いる「部隊」は別物と考へてゐる。
  2. その上で部門と所屬を捏造してゐる。隊長はどこかしらの部門に所屬してゐる設定。スネイルは「作戰部門」。
  3. 「月次決算」? 豫算案を見せに來た? 私自身がよく分かつてゐない。
  4. ヴェスパーでの地位ナンバーが低いのはスネイルが序列を決めてゐるわけではないが、人事になんらかの口添へがあつてもをかしくない。
  5. スウィンバーンの「番號」が低いのは納得できる(性格、アリーナでのランクから)。彼は昇格できるチャンスがあつてもそれ程嬉しくないし、關心も無い氣がする。といふのも會計責任者はそれだけで多忙だらうし、責任が增えるとは恐ろしい目に遭ふリスクも高まるだらうから……
  6. 「おはやうございます、スネイル閣下」午後9時29分。夜の挨拶は「お疲れ樣」で良かつたかしれん。でも24時間働いてゐることを考へると、統一しても良いやうな。どの時間が「お早う」かは人によるし。
  7. どうだらう、「神經接續」つてAC以外の業務でもするもんなんだらうか……? 私は戰鬪以外にも轉用できる便利な「生體」と認識してゐるんだが。
  8. 第7世代が2時間半、「ニューエイジ」が1時間掛けて讀み込む……一部隊の會計處理つて厖大な容量ぢやないか。世代間の性能差はこれで良いのか。
  9. 額が大きいなら寧ろ「雜費」にしない方が良かつたんぢやないつけなあ。でも「大したことない」つていふスネイルの態度を描きたくてそのままに。
  10. 當然、スウィンバーンは部隊の何にいくら掛かつてゐるか、金の流れだけでなく、その理由も知つてゐたはず。心を病んでゐてもをかしくないといふか、肯定しなければやつてゐられない仕事だつたらう。
  11. パーツの發注云々は輜重部門の仕事だと思ふが……スウィンバーンが隊長のご機嫌取りをしてるつてことで、ひとつ。フロイト、といふか厄介事に「手を燒いて」ゐるのはホーキンスより、スウィンバーンのイメージ。フロイトは第7世代のどつちからも說敎を受けてゐさう。
  12. “リサイクル”した舊世代型の性能に文句を付けるわけにはいかないのだとは書いてゐるが、スネイルは「失敗作」や手落ちについて堂々と侮蔑しさう。「對等」に扱つてゐる場面があるのかどうかすら怪しい。621の害獣はまだ良い方。「劣つた」ものとして見てゐるわけではないから。と表現してゐる時點で、「話の通じる相手(同列)」とみなしてゐるわけではないんだらうが。あるいは、恐怖の對象としての
  13. ラスティの前任者について少し觸れてゐる。半年未滿で拔擢、といふところから「空席」だつたらうことは想像できる。
  14. シュナイダーが解放戦線に協力してゐる、といふ體で書いてしまつた。まあさうでなくとも通じる描寫ではあるが。フラットウェルのパイプ役だつた人たちは承知の上で通したんだらうしね。
  15. フラットウェル、ラスティ、そしてストライダーといふところに胡散臭さを感じる。ラスティを採用した見返りがストライダーの情報だつたのでは、と思ひ付いた。
  16. ストライダーの擊破に關しては、621が向かはなかつたら、ラスティを差し向けてゐたんだらうね。
  17. 「空いてゐた第4隊長と輜重部門補佐官の擁立は」→空いてゐた第4隊長の擁立と新たな第8隊の編成はへ修正。結局、「」第8隊長は? といふ話になつてしまふので。土壇場の修正だから恐いなあ。
  18. コールサインと役職の呼び方はどう決まるか。作戰中はコールサイン、それ以外の會話では役職? ついコールサインで書いてしまふんだが……
  19. 「帶域」の使ひ方がこれで合つてゐるか心配ではあるが出す。
  20. 眼鏡を着用してゐるワケ。容姿と精神は連動してをり、なんらかの弱みを隱したり露呈してしまつたりする。
  21. たまに內外の經理擔當者や本社のオフィスへ出向くとあるが、ルビコンは惑星封鎖されてゐる(出入りする艦は衞星砲に攻擊される)ことを考へると、「本星」「本社」への出入りつてできないと思ふんだよね。企業がどこまでライフラインをルビコン內に整へてゐたか分からないけれど、ルビコンの「外」は考へにくいかなあ。まあリモートもあるし、過去の描寫と割り切つても良いが。
  22. スウィンバーンは會計部門のオフィスにゐる時は隊服ではなくスーツを着てゐさうだな、とぼんやり。でも「部隊」には變はり無いから、やつぱり隊服か。「スーツ」の言ひ方に困つたけど、私が言ひたいのは「背廣」だ。でも最近は背廣と言はないらしい。未來には未來の「スーツ」があるだらうな。でも「STVの画稿」を見てゐると、あんまり現代と變はらないやうな感じなんだよな。
    1. 背広 - Wikipedia
    2. スリーピース・スーツ - Wikipedia
    3. 軍服 - Wikipedia
      1. ジーンズも国・地域によっては、軍服として用いられた経緯がある。また、利便性や耐久性から現在でも簡易の戦闘服としてゲリラや民兵が用いる事が多く、上記のミリタリー系服装同様、紛争国では忌避すべき服装となっている。 ジーンズの汎用性すげえ
    4. 戦闘服 - Wikipedia
    5. きつちり着込むといふよりは、實用重視の輕裝をイメージしてゐる。涼しくて、動きやすい(ルビコンは寒冷な惑星だけど)。暖房は掛かつてゐるだらうから。
    6. 後遺症なくパイロット適性を得たといふことは、元々パイロットではなかつた、とも取れる。でもあくまで前線の部隊で會計係をしてゐた(パイロットでないまでも訓練を受けた戰鬪員)、といふ設定の方が個人的には好み。「軍人」。
  23. 6と7。リコンフィグとガイダンスはどちらも協働向け4脚型なので、メーテルリンクはスウィンバーンと組んでゐたんぢやないかと想像した。Ch. 4「集積コーラル到達」で彼女は五花海と一緖に出擊してゐるし。
    1. 4LEGS「VP-424」より同社系列の2脚 / 逆関節ACとの協働を想定したものであり
    2. まあ、アーキバスは1種類しか4脚出してないんですけど。
  24. 「シックス」呼びは個人的な萌えポイント。「ファイヴ」や「フォー」は字面にすると間拔けだが、「シックス」は字も響きも格好良い。敢へて名前で呼んでやらないのが良い、笑。
  25. 番號的にはメーテルリンクは“上官”なんだらうが、このファンフィクでは一貫してスウィンバーンが偉さうに振る舞つてゐる。名前を呼ばないのと常體は「彼女が就任した時に降格された」といふ設定で書いてゐた時の名殘り。さうでなくとも年上といふのもあるし。でも禮儀正しいスウィンバーンは敬語を遣つてゐさうでもある。
  26. ささやかな取引にてスウィンバーン・メーテルリンクの不眞面目(俗)ポイントを引き出したかつた。でなくともスネイルの機嫌は誰もが氣に掛けることだらうけど笑。
  27. メーテルリンクはヴェスパー設立時のメンバーではないと考へてゐる(根據無く)。
  28. メーテルリンクは28歲と想定してゐる。
    1. 隊長就任から3年(25歲)……スネイルに次ぐ「ニューエイジ」の番號付き
    2. ヴェスパー入隊=手術から4年(24歲)……ヴェスパー設立。第8世代の術式が完成。スウィンバーンと出會ふ
    3. アーキバス入社から6年(22歲)……ヴェスパー設立前。ホーキンスと再會
  29. 設定をガチガチに固める必要は無いが、ある程度決めておかないと整合が取れなくなるので書き出しておく。
  30. 「前」第6隊長の存在はとくに考へてゐない(とは言へ、設立時にスウィンバーンが第「7」隊長なら、第6隊長は存在してゐたらう)。設立時はどんなメンバーだつたんだらうね。
  31. 「決算があつたから」つてスウィンバーンは答へてるけど、實際には「第6隊長が退役したから」といふのが本當の理由だつたら面白い、笑。
    1. 『歡迎』を受けるのは入隊時の話なんだらうが。彼女が就任するまで「空席」といふのは變。
  32. メーテルリンクは大學卒業、新卒で入社、といふ無難な經歷が想像できる。士官候補生ではないんだらうが、あの若さで「隊長」(番號付き)なんだからすごい。20代といふのは私の想像に過ぎないんだが、40代以上つてことはないだらう。
  33. これ、メーテルリンクは何をしに來たんだらう……眼鏡を屆けるためだけに戾つてきて出待ちしてゐたんだらうか、笑。→「見學」の申請に。直接足を運ぶ理由は11章でも觸れてゐるので、良いか。
  34. 「スタンバトン」携行も個人的な萌えポイント。「指導」といふ意味でも、護身でも、スウィンバーンらしいなと思つた。

6章742 B4: 6と7後書

  1. 仲が良いわけでも、師弟でもない僚機との關係。互ひに「目を掛けない」といふフラットな關係が好き。
  2. このファンフィクのメーテルリンクとスウィンバーンはどちらも現實主義者リアリストなので、その一致が決斷の早さに繫がつてゐる感じ。描寫できてはゐないが……
  3. スウィンバーンの「厭らしさ」がよく出てゐる話。
  4. メーテルリンクには「甘んずる」といふ言葉がしつくり來る。與へられたものを受け入れる率直/愚直さ。スウィンバーンにも通ずるか。
  5. 假眠室はベッドではなくポッド。621の樣子を參考に。まあベッドもあるんだらうが、機能的に「スリープ」するにはポッドが適當だらう。
  6. 他人の前で無防備になることに、本能的な危機感を感じないでもない。とはあるが、假眠室では普通のことなんだよな。
  7. 確かにスウィンバーンの自室は遠いと言へば遠い。兵舍があるとは想像してゐるが、隊長の私室の場所つて誰もが知つてゐることなのか? 隊長同士はともかく。
  8. 會議室だけでなく假眠室も占據してしまふ第7隊長。職權亂用?笑

7章364 B4: 第8隊長、ペイター後書

  1. 强化人間が「排泄」するのかどうかつて散々考へたんだが、機械は何かしら「漏らす」ものなので、トイレくらゐはあつても良いんぢやないかと思つた。眞人間のスタッフもゐるだらうし。いづれにしろ、身なりを整へる場所は必要。消化器官があるなら排泄はするんだらう。
  2. ペイターの描寫少な過ぎたかな、と思ふ一方で、これで良いんぢやないか、と思ふ氣持ちもある。フロムが描くあの「突拍子の無さ」が彼の魅力なので……中身の分からない方が魅力的ぢやない?(言ひ譯)
  3. ファンフィク、ファンアートではいくらも丸く描寫されがちではあるが、實際彼の聲は硬いし言動も堅い。上昇志向ではあるが、あくまでアーキバスに從事することが彼の目標である(そこに感心する)。
    1. アーキバスに無關心なのつてフロイト、オキーフ、ラスティくらゐぢやない? 軒竝み上位といふところが哀れを誘ふ。スネイルが企業の躍進に熱心なのがせいぜいの救ひ。
    2. Ch. 5「失踪」より
      上官たちの築いたアーキバスの栄光…
      このペイターが継承する!
  4. 言動を子供つぽくしてゐないか氣に掛ける必要がある。「聲眞似」といふ茶目つ氣はあるし、時折入つてくる通信にぎこちなさを感じる部分もあるが、基本的には堅い。一人稱は紛れもなく「私」。
    1. ヴェスパー隊長は8名中5名が「私」で統一してをり、いかにも大人の集團つて感じ。そこがレッドガンに感じる差異でもある。
  5. 「短期間で隊長に拔擢」といふところはラスティとかぶつてゐる。5章で第4隊長との對を明言してゐるのでちやうど良いか。
  6. ペイターの經歷は全く想像できない。でも育ちは良ささうではある。士官候補生とか。出世欲があるので、エリートコースを選擇してゐてもをかしくはない。第8隊長ながらも輜重部門責任者の補佐官も兼任してゐるし。優秀。傭兵起用擔當といふところで安つぽく見えてしまふが……(重要な任務ではあるものの)。優秀な傭兵とコネを持つには惡くない業務だよね。さういふ話があつても良い。
  7. 出世欲があるだけに誰とでも手を繫いでゐさう。逆に言ふと、仕事以外のことには關心が無ささう。ホーキンスとは逆に。
  8. オキーフとホーキンスからかはいがられてゐる。でもオキーフと絡んでゐるファンフィクは全然見かけないなあ。ペイターとしては、上位のオキーフから目を掛けてもらへたのはかなり嬉しかつたらう。
  9. “情”が無いわけぢやないんだよね、出世欲が見えた時にどきりとするだけで…… 悲哀の淚と嬉し泣きを混在させる男。さういふこともあるんだらうけれど、「ぎよつ」とする。生まれ持った性質だから尙。これが(スウィンバーンのやうに)强化手術の影響だつたら、まだ同情できたんだが。
  10. Ch. 4「ヴェスパー部隊伏撃」の今日から私が…! 第5隊長なのに…!代わってあげられたら良かったが…といふセリフ、V.VIをすつ飛ばしてゐるところを見るに、指揮系統が補佐官に移る規則なのか、個人的な約束でもあつたんだらうな。
  11. 振り返つてみると、意外と感情的な發露が多いんだよな、ペイター。情熱的。平時は「安定」してゐるが(ブリーフィングに代表される)、根は熱つぽい、興奮しやすい人間なのかもしれない。「安定」してゐる、つていふのは、あくまで强化手術の經過としての評價だからね。
  12. 部隊に數少ない型落ち世代と書くことに不安はあるが、第8世代への移行が本當に數年なら、第7世代の個體數は多いとも少ないとも言ひ切れない。どれ程の規模、手術が行はれたかによる。でもコーラル代替技術の先驅けなので、アーキバスは一定數「檢證」を繰り返しただらうことは推測できる。第7世代術式の完成度がどの程度のものだつたか。その次の世代が「ニューエイジ」だからなあ……一步及ばなかつた、試作世代。その「一步」に至るため、(當時唯一の代替技術世代である)第7世代に對する實驗も多く行はれただらうよ……それもまた、「生き殘つた」ふたりにとつて地獄だつたか知れず、深い闇を想起させる。そこをいくと、現狀、第7世代が數を減らしてゐてもをかしくはない。妥當な理由はあるからね。

8章364 B4: 目覺めが惡い後書

  1. ベッドといふ想定で書いたけど、ポッドでも通じる描寫。
  2. 「作戰依賴を確認」→出擊要請を確認に修正したが、作戰の發行・發令はなんと言へば良いのだらうか。別に「作戰依賴」でも良いのだらうけれどね。
  3. 「ワークステーション」はシステムではなくデバイスのこと。さう書かなくてもACの「メインシステム」で良いやうな氣もするが。
  4. なんの愉しみも無いスウィンバーン。仕事が彼の悅び(「面白み」を見つける機會)。さういつた點ではフロイトと何も變はらないと感じる。
  5. 儉約の手本を實踐する會計責任者。恐怖を埋めるために贅澤三昧してゐる、といふ設定もありと思ふが、私のイメージだとこんなんで、空つぽ。儉約に關しては誰も文句が言へない狀態。
  6. ルビコンの空つて言ふ程赤くはない。全てのミッションで檢證しようと思つたが面倒なのでやめた。さういふことにしておいてくれ。
  7. Ch. 3「ヴェスパー7排除」の影響で「スウィンバーンの部隊は夜警を擔當してゐる」といふ固定槪念に取り憑かれた。
  8. この章を夜にしたかつたがために、5章は21時に設定した。
  9. 一日の終焉に向かふ色。不吉、といふ言葉が當てはまつた。そこをいくと夜は一日の終焉そのものだが……どつちつかずの色が落ち着かないのだらう。あるいは、夜を「終焉」とは認識してゐない。
  10. 「やることが無い」と言つたら、彼のやうな軍人は怒るだらう。怠慢と𠮟られる。罵り、といふよりは𠮟り。
  11. スウィンバーンを描くにあたつて絶對に書きたかつた章。分かりやすい後遺症、トラウマ。强化人間は夢を見るか、と言つたら見ないだらうが、不意に再生されるデータは「不具合」として殘り續ける。彼が「正しく」向き合へる日は來るのだらうか……
    1. 「恐怖」を克服するファンフィクがあつても良いが、彼から矮小さを取り除いたら、どんな人間性が見えてくるのだらう。

9章364 B4: 敎官メーテルリンク後書

  1. アーキバス流“シゴキ”。ベイラムは「シゴキが足りない!」となるが、アーキバスは「敎育が足りない!」となる。やつてゐることを比較するとアーキバスの「敎育」は近代的かつ效率的。ベイラムは解放戦線の捕虜に對して從來的な拷問を仕掛けてゐるが、これがアーキバスだつたら再教育センターかファクトリー送りだ。救出しても「元」を保つてゐるかは分からない。するとこの章はソフトといふかまさに“茶番”。
    1. 「ルビコンの解放者」ルート後を想像するに、解放戦線は再教育センターやファクトリーも掌握することになるが、救出した彼らの「元」同志は……。アーキバスの人員にも再敎育後のルビコニアンがゐるだらうし、解放戦線の心はズタズタになりさう。彼らはこれらの施設を棄却するだらうか? それとも、捕らへたアーキバスの兵士を收容するだらうか? 解放戦線はともかく、エルカノやファーロンがどうするかよね、それ……。良い硏究資料もたくさんあるだらうからね。
  2. VE-44Bについては、Ch. 1時點でショップに竝んでゐないのだが、試作や先行採用といふことでひとつ。第7隊長、そしてデュアルネイチャーと言つたらこれだもの!
    1. でも嚴密には考慮して別のパーツにすべきなんだらうなあ。ゲームでもスネイルのキャノンが換はつてゐるし。
    2. オープンフェイスはCh. 2までは別のフレームだつたんだらうな。さうすると、重2ではなく中2機體といふことになる(621に提供されてゐるラインナップから選ぶとすると)。AC6は1社に對してフレームの種類が少な過ぎるんだよなあ。それとも舊作が多過ぎたのか(何せ3社だし)。
    3. リコンフィグのコアは開発局製。これもCh. 3に入つて換へたと思はれる。
  3. VCPLはそこまで大きい企業ではないと思ふ。フレームやインナーに手が回つてゐないといふよりは、社名にもある通り、プラズマ技術に特化した企業。シュナイダーとも業務提携してゐる(プラズマキャノン「FASAN/60E」)。領土は無ささうだが、特別な敎育プログラムはありさうだなあ、と思つた。ラボだし。
  4. オキーフが第2世代と聞いて驚いたのは私だけでないはず。第1世代のスッラは生き残りとまで言はれてゐるのに。でもオキーフはそこまで老いてゐるやうに見えない。せいぜい40代前半までぢやないか。
  5. コーラルがもたらした醜惡な世界の一端であつた男とあるが、今もその世界で生きてゐるからね。メーテルリンクがどう感じてゐるか。
  6. スウィンバーンとメーテルリンクがオキーフをどう捉へてゐるかの對比でもある。フロイトとスネイルは「今」を生きてゐる人間、だがオキーフは「舊い」人間といふ槪念がこびり付いてゐる。
  7. 最初はシミュレータのつもりだつたが、實機があるのに使はないの? といふ疑念からそのままインフェクションのカメラにすつ飛んだ。
  8. インフェクションもデュアルネイチャーもパルス中心の輕量機。「アーキテクトが組んでゐる」といふ想像は3章後書でしたが、やつぱりリコンフィグやガイダンスと組むことを想定されてゐるのか? さうすると、4脚といふアセン自體アーキバスの指示かもしれないな。他の武裝はパイロットの意向として。
    1. 若者×ベテラン、といふこともあつて、ホーキンスとスウィンバーンは指導役だつたかも知れず。サポーター。やはり裏方。新世代の世話役といふ點に、第一線から退いた感がある。居場所が無いわけぢやないんだらうが、なんとなく「時間の流れ」を感じる。4章でも彼らの行く先を書いてはゐるが。
    2. スネイルやラスティと組んでゐるところはあまりイメージできない(前者はともかく)。
    3. 下位間での連携が旨味。
  9. スペックからするとインフェクションもデュアルネイチャーも「中距離」機體なんだけど、パルスつて近距離ぢやないと當たらないし、後者はブレードも持つてゐるので「近接特化」と書いた。
  10. インフェクション、デュアルネイチャーは「輕量」と見て良いだらう。
    機體總重量AP
    インフェクション686909270
    デュアルネイチャー630608690

10章333 B4: 豫算の「壁」後書

  1. この手の業務系の話は弱い(道理を通さないといけない)ので、まともなことを書いてゐるか不安になる。
  2. 口喧嘩(笑へる要素)は好きだが、キャラクターが無能になり過ぎないやうに書くのは難しい。分野の知識がある人は滅茶苦茶樂しく書けるんだらうなあ。
  3. ホーキンスを迂闊うかつな人物として書くつもりは無いんだが、自然とかうなつた。
  4. 强化人間の皮膚や臟器は人工かもしれないが、「生體」であることは變はらないので、「剃刀」も必要な日用品として數へてゐる。
  5. ハブりが良くなつたお前の部下とあるが、5章から1ヶ月くらゐしか經つてないんだよなあ。でもMTのバグについて長いこと放置するのは不自然だと思つて、この期間にした。
  6. スネイルは有名で尊大なだけに、いろんな「出し」に使はれてゐさう。彼も承知してはゐるんだらうけどね。
    1. Ch. 4「ヴェスパー部隊伏撃」で「情報工作」をしたのはラスティなんかね?
    2. スネイルを出しに使うとは
      いかにもありそうな嘘を吐くものだね
    3. このセリフからすると、“情報源”がなんであれ鵜呑みにしてゐさう。
    4. 同時期、深度1ではレッドガン部隊を迎擊し(621もしくはラスティが擔當)、深度2・3ではヴェスパー隊長に施設探査を命じてゐたアーキバス(スネイルの判斷だつたかもしれないが)。上官からいつ連絡が入つてもをかしくない、緊張した時期。よくあることでなくても引つ掛かつた可能性は高い。それにしてはホーキンスはのんびりしてるけどなあ……
      1. さういふところだぞ、ホーキンス!
      2. これを(情勢の)「輕視」と取るか、(スネイルに對する)「信賴」と取るか、(自分が對應できる)「慢心」と取るか、(さう振る舞はざるを得ない彼の)「性格」と取るかは、なんとも言へないところだ。ペイターの緊張を和らげたと見ることもできるが。ムードメーカーの彼自身が緊張が苦手つてこともあるんぢやないかな。擊破時のセリフを聞いてゐても、茶化したくなる性格なのかもしれない。弊害としちや、人によつては眞劍に捉へてもらへないこと。
      3. なんとなく昇格できない理由が見えるやうな……
      4. 「結果」だけ見れば、まんまと騙されて殺されたわけだ。騙して惡いが仕事なんでな。(AC2AA)
      5. 面倒な仕事は獨立傭兵にやらせた上で、重要な調査にはヴェスパーを使ふアーキバス。獨立傭兵は隊長の「お膳立て」。隊長が死に出すのもこのへんから。
  7. 「ガレージや格納庫ではなささうだ」→ガレージや管制室ではなささうだに修正。ガレージ、ドック、格納庫、はいづれも同じ意味を持つてゐる。ちやんと調べないと駄目だなあ。1章も修正した。ドック(修繕するところ)とガレージ(アセン・格納するところ)は異なるイメージで書いてゐるんだけれども、描寫しないと讀者には違ひが分からないよね。
  8. たぶん「本部」はルビコン內にあつて、スネイルより偉い人がゐる(Ch. 4「集積コーラル到達」ALTの通信より)。そりやコーラルで燒かれたらアーキバスも衰退するよね。
    1. 「本星」「本社」「本部」「ルビコン支部」
    2. 本星、本社……ルビコンの外
    3. 本部……ルビコン內のどこか。TFPのネメシスみたいに、上空を戰艦で移動し續けてゐたら面白い
    4. ルビコン支部……メインの基地。このファンフィクの舞臺
    5. 何分戰場のことを理解してゐない人間が「想像」だけで書いてゐる。嚴しい
  9. 明確に設定してゐないが、バグが起きてゐる機體の所有者は「部隊」でも「部門」でも通る。といふのも、輜重部門は機體を輸送するので、何をするにしろ仕事に干涉するから。
  10. 彼が絞つてゐる輜重部門だ。輜重部門やホーキンスを目の敵にしてゐるわけではないが、彼らの任務が頓挫すると部隊に多大な被害をもたらすので、とくに注意してゐる。金と輜重は重責を擔ふ。ふたりが背負ふ(業務の)重さと暗さを考へると、やつぱりベタベタした關係は想像できない(上手いこと連携して共存してゐる、といふ設定も面白いけど)。ホーキンスが步み寄つてもスウィンバーンは拒絶する。何か「弱み」が無ければ。といふか、このファンフィクだとホーキンスが御免かうむりたいと考へてゐる。敢へて不誠實に不誠實を重ねる謂はれは無いから。
  11. ホーキンスつてフレンドリーなイメージなんだけど、このファンフィクだとスウィンバーンの名前はあまり呼ばない。呼び掛けはスウィンバーンの方が多い始末。心底の警戒が出てゐるのかなあ。
  12. この章はかなりリライトした。整合が取れてゐるか不安だ……

11章299 B4: 10を聞いて1を識る後書

  1. リライトで書き足した章。オリキャラ多め。
  2. 祕書、副官、隊員のひとりなど、內部事情を少し。自分のことだけぢやなくて、「部隊」もまとめなければならないのが隊長の大變なところ。20代だらうメーテルリンクやペイターはやつぱりすごい。
  3. 調査部門が回收したデータなら、査定は作戰部門を通す必要は無いやうな氣もするが、スネイルが目を通したかつたんだらうな。
  4. 「部隊」と「部門」の人員は別と捉へてゐる。でも隊長=部門責任者の場合、自分の部隊を部門の小間使ひにしてゐさうだし、その逆も然り。
  5. 指揮官は部外者に明かすリアルタイムチャンネルを持つてゐない。つて本當かなあこれ。雜用は全て祕書が處理してゐるイメージ。
  6. CZAシーザ」は環天頂アークから取つた。逆さ虹。適當な名前が思ひ付かなかつた。
    1. 環天頂アーク - Wikipedia
  7. 企業は基本ヤクザなのですれ違ひ樣にグサつと刺されてもをかしくない。一服しようぜつて立體駐車場に呼び出されたらそれは死ぞ。
  8. メーテルリンクとスウィンバーン一派のまつたりシーン。追ひ拂はず目の前で仕事を處理するあたり、スウィンバーンはそれなりにメーテルリンクを信賴してゐる氣がする。
  9. スウィンバーンは議題が數字で進んでいくから彼女としてはとつつきやすい。その實ホーキンスより付き合ひやすい(說得力がある)相手。
  10. 一方でライバル感といふか、他の隊長と線を引く內面も持ち合はせてゐる。自立したい氣持ちがあるのか。
  11. ゲームでは平時の樣子が分からないけれど、私が想像するメーテルリンクの口調はこんな感じ。所謂「女言葉」は違和感がある。スネイル閣下の眞似をしてゐたら面白い、と思つたが、眞似も何も彼は無難な話し方しかしない(罵倒は除いて)。スネイルと下位は軍人然としてゐる。
    1. AC6は「女言葉」で話す人が「レイヴン」オペレータのみ。
      1. Ch. 3「旧宇宙港防衛」より目標を確認したわ私も感じてるわなど
    2. 性別に關しては「音聲」が賴り(聲色で特定するのもどうかと思ふが)。ACはプロフィール等で言及されてゐなければ「判らない」のが普通。男性が多いので、男性を想定しがち。
    3. とくにMT隊員等、「無名」のキャラは音聲が無かつたら「女性」の存在を考へもしなかつたらう。
  12. 先輩の長所を吸收していくメーテルリンク。
  13. 夜警から還つてきたとしたら朝。視聽覺室は映像を再生するので暗くても良い。メーテルリンクも夜に仕事してゐたのかな?
  14. 强化人間の欲求不滿とは、アイデンティティの闕如。第7世代は人格が不安定な(「搖らぎ」を內に祕めてゐる)イメージしかないな……これでも舊世代型よりはマシなんだらう。621はハンドラーから不安定だと言はれるが、どんな感じなのか氣になる(周回では安定しているようだ)。
  15. ストリクス(Strix)とはフクロウ屬。ふくろふ
    1. フクロウ - Wikipedia
    2. フロムで「梟」と言へばSEKIROか。
  16. トワイト(Twite)とはスズメ目アトリ科、和名キバシヒワ。黃嘴鶸きばしひは
    1. キバシヒワ - Wikipedia
    2. グリフィス - Wikipedia「グリフォンの王」を意味する。とあるが、出典は?
  17. コーラル調査部門責任者(メーテルリンクは責任者の「目付け」)、ストリクス1のコードネーム(と彼の關はる物語)、ストリクス10の狙ひも考へてゐるが、オリキャラ中心の話を書くのは抵抗があるなあ。讀む分には面白いと思ふが、自分が書く分には躊躇してしまふ。

12章248 B4: 醉へない後書

  1. やはり强化人間にとつての「報酬」とは、居場所、「アイデンティティ」なんだと思ふ。人格を安定させるためのもの。權力としての「地位」といふよりも歸屬としての「地位」。彼らには物欲が無い。自分を存續させるだけの金をもらひながら、存在を證明する。存在の證明を强ひられてゐる、それが强化人間。彼らが賣つてゐるのは間違ひ無く自分で、存在の證人となる買ひ手を探してふらふらと時間の流れを漂つてゐる、そんなイメージがある。
  2. スネイルもイグアスも、自分のアイデンティティが搖らいでゐる(搖るがされてゐる)から怒つてゐる。
  3. 人格が「不安定」といふのは、存在に對しての認識が希薄なんだとも言へる。
  4. 「再手術」といふ言葉が何度も浮上してくる。できないことは無いし、すべきことなんだらう。なのになぜしないのか——スネイル、オキーフといふ例があるので、他の隊長が檢討しないことは無い。
  5. ホーキンスとスウィンバーンの個人的な話。仕事以外の話はほとんどしないだらうと想像する。
  6. 味覺や生殖能力等、戰鬪に差し支へない機能不全は「後遺症」とは認められないだらうな。「修正」はできるんだらうけれど、このふたりは意地でも手術臺に上がらない氣がする。
  7. 去年勸誘があり、昨年末擁立が決まつたといふことは、空席期間はそんなに長くなかつた。
  8. 最初の下書きでは、「(調子が惡いから)出擊したくない」と吐露して醫務室に向かふホーキンスが「貴樣は本當につまらない男だな」とスウィンバーンに見送られ、對して「お前が昇進できない理由だよっ」とクッションを投げ付ける終はり方だつた。本當に眞面目腐つてるのはホーキンスの方。だから“再手術”の話はリライトで足した。强化人間の掘り下げができて滿足。

「画像データ:STVの画稿(4)」は誰が誰なのか

issued: 2023-11-19

  1. ホーキンス(右から4番目、ずんぐり中年体型)とメーテルリンク(右から2番目、生物学的女性体型)しか分からん
  2. 左で端末を見てゐる人は顔がはつきりと見えてゐて若い 協調性が無いペイターではないか、といふファンもゐれば、網膜でデータを見ることができないフロイトでは、といふファンもゐた
  3. 一番右の人はメーテルリンクと同じくヘルメットを持つてゐるので、彼女の僚機? スウィンバーンかなあとも思ふが 先導してゐるやうにも見えるのでスネイル?
    1. ガイダンスはアーキバスグループの2脚と協働を想定した4脚「VP-424」を装備
    2. メーテルリンクはC4「集積コーラル到達」で4脚の僚機がゐる
    3. とは言へ、アーキバスは4脚を一種しか出してゐない(テキストを根拠にするには弱いか)
  4. ホーキンスの前(右から3番目)の人は背が低くて顔は陰になつてゐる 地味なこの人がスウィンバーン? 頭部が見えず背も低いといふ点から真人間のフロイトと見えなくもない
  5. 右から5番目の人は背が高く、体付きがはつきりしてゐる オキーフかスネイル? 「孤高」(仲間外れ)にも見え、肉体が強さうなのでスネイルかな? それともフロイト?
    1. フロイトだとすると、右(から1〜4番目)に固まつてゐるのはスネイル、メーテルリンク、スウィンバーン、ホーキンスになり、なんとなくしつくり来る
    2. 右から3番目の人は1番目の人に話し掛けてゐるやうにも見える
  6. 肩を組む馴れ馴れしい行為をしてゐる人は誰なんだらう こんなことする人ヴェスパーにゐるのか? 「ふたり組」(一方が絡まれてゐる)の若者なんで、ラスティとオキーフ、オキーフとペイターが浮かぶ
  7. 右の4人ないし5人は連れ立つてゐる「仲間」感があるので古株かな? なら左の3人は在籍期間が浅いオキーフ、ラスティ、ペイターかもしれない
  8. ヒントとしては偉そうな人がスネイルだらうといふことか
  9. 紛れもなく、これこそが「公式ヴィジュアル」なんで(笑)、外観はここをベースに考へる

金×金×金

issued: 2023-11-19

  1. スウィンバーン(ヴェスパー会計部門責任者)、五花海ウーフアハイ(元詐欺師)、ノーザーク(借金王)
  2. ノーザークも結構強烈なキャラクターだが、ファンフィクでは全然見かけないなあ マジで話の通じなささうなところがすごい
  3. C2「グリッド086侵入」でノーザークの撃破に4万コーム出してるベイラムは、貸付金があつたんだらうな……笑
    1. 系列企業に消費者金融とかありさう
  4. ノーザークを不意打ちしたいが、角度的に無理ぢやね? ドローンなら当てられるかな?
  5. 元犯罪者とチンピラを勧誘してゐるベイラム(レッドガン)は人手不足と勝手に解釈してゐる 経済圏内の市民生活を蝕んだ犯罪者をG3に立てるつて、民意にも背いてないかなあそれ…… ナイルは泣く泣く保釈したと想像 それとも「償つて」表に出てきたんかね いやー「刑期を免除する代はりにレッドガンに所属」がね、いかにもベイラム臭い物語だなあと思つてゐる
  6. ヴォルタに商売を教へるのは素晴らしいが、懲りてないんぢやないかといふ疑念がある それは全うな「商売」なのか……
  7. ヴォルタはチンピラには変はりないんだけど、ちやんと現実を捉へられてゐるところがイグアスとの違ひなんだよね。仕事をした621にやるじゃねえか、ミシガンに敵はないと悟つて「商売を習ふ」といふ地に足が着いた選択、「映像記録:G4の最期」ではベイラムの作戦立案者が無能なこと、ミシガンの人柄を看破してゐる。私がお気に入りのセリフは仕事を増やすんじゃねえ 殺すぞです笑(621撃破時)。良い男。それだけに真つ先に死んでしまふのがね……彼の死に場所をよく見ると、MTがキャノンヘッドを囲んでゐるんだよね……
  8. 同僚との通信を行っていたようだとあるが、彼の言葉はイグアスに届いたのか…… どのルートでもオールマインドにいざなはれ(C4「地中探査 - 深度2」のヘッドブリンガーはAM製パーツに変更されてゐる箇所がある)、ベイラムが壊滅してしまふあたり、イグアスの道は……
    1. C4「地中探査 - 深度2」ALTではイグアス坊やの代はりにコールドコールが621に仕掛けてくる。この分岐条件はC1「多重ダム襲撃」で解放戦線と取引してゐること
    2. 一方、同条件ではC2「機密情報漏洩阻止」が発生し、イグアスは(カーラの見立てではジャンカー・コヨーテスに雇はれ)ちょっとした小遣い稼ぎをしてをり、621と共にAMの機体に襲はれる
  9. ヴォルタのセリフ、好き
    1. 関係ねえ 俺たちで終わらせればいい マジでそれ。傭兵向きの性格だと思ふ、ヴォルタ
    2. ヘッ ざまあねえなイグアス… 熱くなりやがって 馬鹿みてえだぜ…! イグアスがベタベタした仲間といふよりは、ある程度の距離感(分別)があることを示すセリフ。621の対処はしながらも、一歩引いてゐるところが良い
    3. MTと大差ねえ 時代遅れのゴミだ この後のミシガンのツッコミも好き笑。敵戦力に対する罵倒はスネイルもするんだが、ヴォルタが言ふとすつきりしてゐて気持ち良いのが不思議なところ。ダナムが弱いから余計「すつきり」としてしまふ。率直。ストレート。
    4. 仕事を増やすんじゃねえ 殺すぞ 殺すぞつてことは脱出させてくれるんですかねえ? ミシガンが招待したゲストだし、621が撃破した場合も彼らの脱出は認めてるしね。この殺すぞがたまらなく好きなんですわ(いかにもチンピラといつた稚拙さ、それでゐて可能であることのスレスレさ)。「邪魔する」んぢやなくて「増やす」つてところも“仕事”と捉へられてゐて(全体の都合を考へてゐることが分かつて)好き
  10. スウィンバーン(23/E)と五(22/D)のランクが僅差といふのも面白いね
  11. 「卑劣」な行為が嫌ひなスウィンバーンは五を軽蔑してゐさう 勿論有名人なんだらうし
  12. ナイルの元「軍警」といふ設定がすごく好きで、治安維持部隊トップだつたなら後続のレッドガンでもG1になつてをかしくなかつただらうに、ミシガンに地位を譲つたんぢやないかと想像してゐる。どうしやうもなくなつて一杯の酒で話を付けたといふのも素敵(だが、これは「伝記」で、実はボコボコに殴り合つてゐたりしたらそれはそれで面白いな)。出番が少ないのでなんとも言へないが、軍警つぽく内部に目を光らせるのが彼の仕事ではないか、とこれもまた想像。登場するミッションも捕虜脱走の食ひ止めだし。すぐ駆け付けたあたり、元々近くにゐたんぢやないか。
  13. ナイルがしかめつ面で牢獄の五を迎へに上がる話、とか書きたい笑。実は書いたんだけど、五のことを全然振り返らないまま書いてしまつたために、リライトが必須になつてゐて放置してゐる。
  14. C5「集積コーラル到達」では僚機が討たれても私だけ生き残れば手柄は総取り… やはり吉兆ですだもんなあ ひたすら増援要請してゐるメーテルリンクとは踏んだ場数が違ふところを見せつけてくれるが、ガラクタ掃除では物足りなかったところです この五花海が、お相手しましょう!は状況分かつてんのかと言ひたくなる 彼的には自信があつたんだらうか
  15. ウォッチポイント・アルファでは仲間を見殺しにしてきたんだらうな…… 実際、C5「失踪」ではレッドが取り残されてゐるので、独断で脱出したものと思はれる
    1. それともイグアスが仲間を殺し始め、「やべー」となつて逃げてきたのか
    2. イグアスのゐる熱交換室の前でエアが報告するには先行したベイラム部隊の通信ログは この付近で途切れています
    3. 熱交換室には機体や補給シェルパの残骸がある
    4. C4「地中探査 - 深度2」ブリーフィング、エアの話だとベイラム部隊は「調査以外の任務を帯びてゐる」つて話だつたけど、結局なんだつたの? 技研・封鎖機構機体の鹵獲かな、とぼんやり想像してはゐるが……
  16. 五とメーテルリンクも書きたいなといふか、スウィンバーン・メーテルリンク・五花海が書きたい 五なのに3、合はせると3+6+7? 経済と部下(上官)に対するヴェクトルの違ひをぜひメーテルリンクには見てもらひたい
  17. 元詐欺師がパイロットかー まあAC世界はいろんな人がACに乗るんだけどね
  18. コックピットには風水アイテムがぶらぶら下がつてゐて、整備士に「先生!」つて注意されてさう
    1. 中国語だと「先生」の意味はふたつあるみたいだね
    2. ヴォルタが呼ぶ時(教師)は「老師ラオシー」、一般的な敬称としては「先生シエンション
    3. でも周囲から呼ばれるには「大人ターレン」で良いかな。先例があるし(fA、王大人) これでも高官なのでな(たぶん)
    4. 五大人ウーターレン
    5. 「ウー」つていふとLRの烏大老ウーターロンを思ひ出す。
  19. レッドガンには頭脳派ブレインがゐないので、五がその役割を果たしてゐるのかなあと。ナイルが期待できるとしたらそれくらゐでせう(苦笑)
  20. でもミシガンは頭が良い人だと思つてゐる。あんなに言葉が巧みな人はゐないつて。マシンガントークで面白い語彙を引き出してくる。説教臭い口調なのについ緊張が解ける、士気を高める天才。頭の回転が速くないとさう言葉は出てこないだらう。
  21. 壁越えにして、アイスワーム殺し あなたの首級は良い貢物こうもつになるでしょう スウィンバーンもさうだが、あまり日常では使はない単語を放つ 好きなんだけど、ファンフィクではかなり苦労するんだよね…… とくにAC6は書く時に「取材」が必要だと感じる
  22. 「貴方」遣ひでもある キャラクターによつて書き分けがあるの良いよね

たつたひとりのウォルターに

issued: 2023-11-19

  1. みなウォルターの不可避の死に衝撃を受けたといふ。
  2. といふか、AC6は主要人物がことごとく死ぬ。
  3. でも、私は、それぞれが等しく報いを受けた、美しい物語であると思ふ。
  4. 寧ろ621だけが生き残ることに驚きがあるが、そこは(その後の世界を)「見届ける権利と義務がある」といつたところか。(初代ネストコンピュータ)
  5. 「みんな死ぬ」といふ点はラストレイヴンも同じだよね。あつちは「レイヴン」に限られるが(オペレーターやリサーチャーは生存)。
  6. 「レイヴンの火」ルートでは本当に全員が死んでしまふ。
  7. fAには民間人殺戮ルートがあるが、こちらはオールドキングの「革命は人殺し」といふ屁理屈に取れる理由で仕事を引き受けた結果である。比較すると、オーバーシアーには「宇宙を救ふ」といふ「大義」があるので、プレイヤーとしての私はまだ救はれた感がある。
    1. オールドキングの「依頼」は面白くも何ともなく、その後に当然「制裁」があるので、本当に不満しかなかつた。制裁に来た連中ですら恨んでゐるよ、私は。
  8. あのウォルターがデレてゐることに驚きを隠せない。同時に、良い人で良かつた、とも思ふのだけれど。罪悪感、償ひ、罪滅ぼし、まあどうしやうもないことはウォルター本人が自覚してゐよう。
  9. 621がウォルターに恩義を感じる必要は全く無い。いくら主人から良い扱ひを受けてゐるからと言つて、私は奴隷が存在することを肯定するわけにはいかないのだ。勿論、621が恩義を感じてはいけない、とする道理も無い。621の感情は自由だが、それは本来感じるべきところとは違ふのでは、といふ葛藤から(プレイヤーの)この「もや」は生じる。
  10. 621が自分を「兵器」として認めることに異存は無いが、それが621の意思に反した手術(境遇)であつたら、と思つてしまふのだ。
  11. 「脳深部のコーラルのせゐでそんな風に考へてしまふんだ」と言はれたら、どうしやうもない、621。
  12. 私は本編のウォルターに満足してをり、自分で手を加へる必要を感じてゐない。といふか、「再現」できないのだ…… 彼が何をどう言ふか予測できないのであり、さういふところが「面白い」。時折の吐息に何かを感知する、それで良い
  13. 甘いこと言はないのが良いのよ フロムキャラはみんなさうだけど

灼かれた空の先/「ルビコンの解放者」ルート後の展開

issued: 2023-11-19

  1. AC6勢力メモ
  2. とくに解放戦線の話を書く時は、企業との相関図を描かないとかなりのデタラメを書くことになる。アーキバスやベイラムを書くより遥かに難しい。
  3. 「ルビコンの解放者」ルート後を描くファンフィクションは散見されるが、この企業との絡まりをどう書いてゐるかが、いはば醍醐味。
  4. アーキバスをどこまで追ひ詰めてゐるか。うかうかしてゐると星外から増援が来さうだが、「レイヴンの火」ルートを見ると弱体化の末PCAと提携してゐるので、ほぼ全ての戦力、資源をルビコンに回してゐたのだらう。
  5. C5「動力ブロック破壊」では解放戦線が技研都市に突入プラントを包囲したと語られる。バーキュラスプラントが誰の手に渡るかが物語の要となる。当然、ライフライン復旧のためにコーラルを使ひたいと誰もが思ふだらうし、この作戦の功労者であるエルカノは尤もな「報酬」を主張するはずだ。ファーロンは古狸とも言はれる。何もせず眺めてゐるといふことはまづ無い。BAWSは変はらず日和見だらうか。明日が約束されればそれで良いのかもしれない。
  6. 誰もがルビコンの自由といふ大義のために尽くしてゐるわけでない——いや、大義を尽くしたが、この世の一番残酷なところと言へる。結局、争ひが終はれば、次の争ひに移るだけなのだ。障害が排除されれば、みな「普通の」生活を送らねばならない。そのために、企業は勢力の拡大を必要とするのだ。
  7. 「レイヴンの火」ルート後にアーキバスやベイラムがPCAと提携したとなると、このルートでも提携しないとは限らない。
  8. 星外企業が次々と来襲してくるのは目に見えてゐる。PCAと大企業の衰退につけ込み、以前より入植しやすくなつたルビコンに参画しない理由は無いのだ。——しかも、ご丁寧にコーラルはひとつに集まつてゐる。これを好機と言はずなんと言はう? 解放戦線と協賛企業は戦ひで疲弊してゐる。まづ負けるだらうね。解放戦線には内部の混乱もあるだらうし(ラスティを初めとした騙し討ちのこと)。
  9. 惑星封鎖で生じた星外との技術格差は解消され、文化・技術が発展していく見込みはある。一方で封鎖によつて「守られて」ゐたこともあつたんぢやないだらうか。
  10. 星外からもたらされた「種」も芽吹く頃。どのやうな希望と絶望が花開くか。
  11. 621がザイレムを撃墜した理由は知れない。コーラル(エア)や解放戦線に共鳴したのか、単にひとつの依頼として消化したのか。フロムがこのルートで続編を作るとしたら、また「伝説」上の敵に仕立て上げられるんだらうなあ……
  12. 621がエアの存在を語つても、フラットウェルとラスティはしらけた顔で応へさう。言つてゐることはドルマヤンと変はらないもんね……で、ラスティとの間に溝ができる621(とエア)といふ構図を思ひ付いた。まあ、エアは機械を動かせるので、存在証明できなくもないが。ECHOも操作できることだし。
  13. 何も言はずに621が活動したとても、621が度々「機密」を持つて帰つてきたら、絶対フラットウェルは不審に思ふだらう。それで疑心暗鬼に陥る解放戦線、といふのも思ひ付いた。
  14. しまひにはブランチのレイヴンを再現しかねないかも。621(とエア)が解放戦線を見限り、情報を企業に洩らす、といつたやうな。それ、すつごく皮肉で面白いと思ふ。レイヴンの呪ひ。継承。
  15. 621を「師友」と祭り上げる解放戦線の陰で、621に「意味しごと」を与へようとするエルカノ、あるいはファーロン。「普通の」人間に帰らうとするこの旧世代型に、企業は新たな「ハンドラー」を見出す……。みたいな。さういふ話を書きかけてはゐるが、上述の通り解放戦線絡みの話は難しく、公開するかは分からないので想像だけを投げる。
  16. プレイヤーの心を揺さぶるためにフロムはウォルターにあんな言葉を吐かせたわけで、621にとつてなんの意味も無かつた、といふことは無いと思ふ。でも621にも手術を拒絶する理由はある。それがエアだ。恐らく、オキーフのやうに第9世代の手術など受けてしまふと、エアとの交信は絶たれる。でなくともそのやうな「幻聴(=Cパルスとの交信)」を考慮して手術は施されるわけでないので、術後にエアとの関係がどうなるかは、全くの未知なのだ。エアは621の意思を尊重するだらうね。エンディングでもあんなことを言つてゐるし。とくに何も考へず手術を受けた結果、エアとの交信が絶たれ混乱する621、も存在しさう。

「見るな、触れるな、口にするな」

issued: 2023-11-05 modified: 2023-11-12

  1. 目次の補足に「キャラクターの外観描写」と入れた。程度の差はあれ、人によつては「触れられたくない」ものであることは確か。所謂「地雷」つて奴(たぶん)。
  2. 髪の毛だつてあるかどうかも分からないもんね。
  3. ほんと、ACは観る人によつて違ふから無限大の可能性がある。無理に想像する必要も無いところが救ひでもある。
  4. 2023年11月12日:注意書きを削除。挙げたらきりがない。「捏造」には何もかも含まれてゐるといふことで。

recognized後書

issued: 2023-11-05 modified: 2023-11-12

  1. フロイトとスネイル。「強化人間」についてあれこれ夢想したら長くなつた。
  2. 「作戦についてスネイルに抗議するフロイト」を書きたかつた。作戦立案、タスクの管理・権限はスネイルにあるだらうから。まあいいでしょうで降板させられるフロイト(スネイルの権限を決定付けるシーン)。
  3. スネイルの肉体描写がある。私の中での強化人間、及びスネイルはこんな感じ。機体と同じく“威圧的”な肉体をしてゐたら彼らしいと思つた。
  4. 「繋ぎ目」の無い身体。
  5. 時間の積み重ねを拒絶する結果が、その身体にはあつた。所謂アンチエイジングなんかもさうだが、「自然」への反抗である。ありのままの自分への拒絶、刷新。
  6. スネイルは絶対に去勢してゐると信じてゐる。生殖行為も嫌悪してゐさう。とは知能のことを言つてゐるが、動物的な本能にも触れてゐると私は解釈してゐる。
  7. スネイルは「強化人間はウンチもオシッコもエッチもしない」を地で行つてゐさう。
  8. 脳までさうだとしたら、スネイルが「スネイル」と認知する、この驕傲けうがうたる人格もまた、技術の粋を集めてできた人造の産物に過ぎないのか?。スネイルに人間の本体はどこかと聞いたら「脳」と答へるんだらうが、その“オリジナル”の意識つてどこにあるんだらう? データとして残つてゐるのか?
  9. スネイルは無防備に肌を曝すか、といふと、曝さないと思ふ。でも医者の前では何度も何度も無防備な姿を曝してゐるんだよなあ。そこがすごいと思ふ。
  10. フロイト視点ではあるのだが、メインはスネイル。書きたいことを書けたから満足。
  11. 私の想像する強化人間はかなりシビアだが、それはAC世界が「シビア」だからだ。とくにAC6は旧作より科学技術が進んでゐるだらうから、非人道的なことは容易に成し遂げられてゐると想像する。人間性が投棄されてゐると。
  12. 強化人間と真人間の差。「ひとりだけ」真人間のフロイトには、ACの操縦面だけでなく、日常生活でも「差」が突き付けられてゐる。強化人間と生活するといふこと。このあたり、621視点では分からないことと思ふ。旧世代型には旧世代型の苦労があるんだらうけれどね。
  13. 基本的に知識不足。兵器とか、部隊とか、サイボーグの生体とか。捏造100%。なんでもできるやうなことを書いてゐるが、「STVの画稿(4)」を見るとメーテルリンクがデバイスを装着してるからなあ。具体的に強化人間の身体ひとつでどこまでできるのかは分からん。でも621の「眼」は映像を再生できると信じてゐる。C5「脱出」だとAC降りてゐてあの視点だし。コックピットにモニターは付いてゐるが、「眼」でも見られるはず。
  14. スネイルのセリフを書いてゐる時が一番楽しい。どうやつたら「らしく」なるかが難しい。
  15. スネイルの「〜しなさい」といふ命令口調が好き。説教してゐるみたい。
  16. フロイトは「〜してくれ」ではなく「〜しろ」だつたららしいかな。動けよだもん(621撃破時のセリフは死体撃ちされさうで恐い)。
  17. あるファンが「真剣に戦はうとしてゐる」人間を好むフロイトを描写してゐて、さうだよな、さういふタイプだらうな、と。負けても勝つても良いのさ! 熱い! 勝負事全般に頭が熱くなる。
  18. 真人間のスペックとはこんなものでは。最新の「調整」を幾重にも重ねたスネイルが真人間の腕力より弱くつて堪るか! といふ私の叫び。真人間より弱い強化人間つて、621みたいに生身が不自由な個体くらゐでは……
  19. 腕相撲。生身での戦ひも熱くて好き。泥臭い殴り合ひにスネイルは付き合はないだらうが、頭に来たらボコボコにしさう。
  20. 「尊重」といふ言葉からは一番遠さう(辞書に無ささう)なスネイル。でも強制的に手術するやうなことはしないんだねえ〜
  21. 代替コーラルとは書いてゐるが、原作で述べられてゐるのは「コーラル代替技術」であり、コーラルに代はる物質が描写されてゐるわけではない。だが、なんらかの形でコーラルを用ゐた時の作用を「再現」してゐる。
  22. 代替コーラルがあつたらそれで良くない、といふ話になつてしまふしね。「コーラル代替技術」は強化人間の分野にしか活用されてゐないのだらうか?
  23. 飲食に関しては、少なくとも「フィーカ」は強化人間も真人間も摂取するやうだ。STVの画稿(4)、C4「ヴェスパー3排除」オキーフのセリフより。
  24. 飽いてゐるといふ表現は私の意図からすると適切ではないが、語呂的にぴつたりと来るものが無かつたのでそのままにしてゐる。まあニュアンスは伝はると思ふ。
  25. 冷静に考へると、こんな重要な局面で「調整」=手術をするといふリスクのある行為はしないだらうな。もつと「閑」な時にやるだらう。
  26. でもにたにたしながら「勝負」を引き受けるスネイルが書きたかつた。
  27. 身近な隊員はフロイトを真人間と知つてゐる想定で書いた。
  28. スネイルはまだ再教育センター所長ではないかもしれないが、流れ的にさう書きたかつた(ペイターが言及するのはC4)。
    1. 2023年11月12日:「所長」ぢやなくて「長官」だつたね。修正。
  29. ヴェスパー設立時期は考へないで書いた。しかしフロイトとスネイルは初期メンバーだと今では考へてゐる(根拠無く)。
  30. アーキバスはウォッチポイントの件が無くても自力でコーラルの指向性を導き出し、中央氷原に行つてゐたであらう。オールマインドの「助力」もあるし……
  31. スネイルが台本を書き、フロイトがそれを演じる。その役割分担の簡潔さが好き。
  32. フロイトの奔放さは独立傭兵を彷彿とさせる。その場合、最初に声を掛けたのはアーキバスの上層部なんだらうが、彼が「金」で折れたとは思へない。オキーフと同様に、「条件」を出したと考へるのが妥当か。永遠に戦ひ続けることのできる……何? 勿論機体のことも言及したんだらうしね。「手術を受けない」ことも保証させたんだらうか?
  33. フロイトは好きに出撃できるわけではない:
    1. C1「壁越え」直前にはスネイルのまあいいでしょうの一言で降板させられてゐる。
    2. C5「企業勢力迎撃」では、スネイルが些事と認識する作戦に出撃
      1. こちらを選んで正解だったなとは言ふものの、C5「シンダー・カーラ排除」の対応を見ると、スネイルによる恣意的な選別があつたのでは、と思へてしまふ。
    3. リバースミッションであるC5「シンダー・カーラ排除」では地上の火消しに忙しかつたスネイルがザイレムに出向いてゐる。この顕著な違ひは、ウォルターが生存してゐること、そしてスネイルが「ザイレムがコーラルを焼かうとしてゐる」事実を知つてゐること。
      1. C5「動力ブロック破壊」でエアがルビコン中に作戦依頼を出すわけだが、カーラ排除時点でスネイルがザイレムを些事と認識してをらず、自ら出撃してゐることから、ウォルターから情報が洩れたと見て間違ひ無い。
      2. こんなもので焼かれては困るといふセリフから。
      3. この場合、地上の火消しにはフロイトが出向いたのか?
  34. ちなみに、「壁越え」でラスティを下げさせたのはわざとだと思つてゐる(暗号通信にする必要があるか?)。621に灸を据ゑたかつたのでは。
  35. C1「武装採掘艦破壊」は、解放戦線と協力してゐるシュナイダーが設計図を持つてゐた、といふところがポイント(ブリーフィングで詳細な画像が提示される)。アーキバスに怪しまれないためか、シュナイダー自身が邪魔だつたのか……少なくない犠牲だつたらうに。戦争の難しいところ。
    1. 2023年11月12日:シュナイダーは解放戦線に「協力」してゐるとは限らないか? フラットウェルにパイプがあり、終盤でラスティの「仕掛け」が発動する、といふだけで。そのへん、はつきりしないよなあ。なんか言及されてたつけ?→【AC6】勢力

Vanishing Day後書

issued: 2023-11-05

  1. 2千字に満たない小品。フロイトが「真人間」であることを(私が)認めた記念。
  2. フロイトとスネイルの関係性を書きたかつた。それなら作戦実行中が良かつたと思ふが。
  3. 「調整」をしてゐるといふことは、手術日はスネイルがゐない日、といふことだ。無論秘密裏に実行されるのだらうが。また別のネタで使ふかも。
  4. 安全性を高めても危険なことに変はり無い。スネイルは肝が据わつてゐるし、恐怖のメーターは振り切れてゐるといふ気がしないでもない。スウィンバーンやホーキンスは絶対「再手術」など受けないだらう。「死を恐れないことは良いことだ」とは、戦闘のことを言つてゐるのだらうが、強化手術にも言へる。何度「死線」を潜つて来たのだらう?
  5. 「調整」の弊害でひと騒動起きるファンフィクも見掛ける。当然、彼は手術日は秘匿するだらうし、受けてゐる間は部隊に問題が起きないやう手を尽くしてゐるだらう。“失敗”なんて絶対他者に見せられないからね……完璧であらねばならない地位とプライド。ヴェスパーは彼が揺るぎないお陰で成り立つてゐるとも言へる。
  6. 常に最新のスネイル。フロイトが関心を持つとしたら、さういふところなんぢやないだらうか。あるファンフィクで「調整」の度にフロイトが相手をしてゐる、といふ描写があつて、なるほど、と。フロイトもまたスネイルの「玩具」の相手をさせられてゐると思つた。「競ふ」には最適の相手だし。フロイトは無人機を「安い」と片付ける。「AIとの差」を測るにはぴつたりぢやないか?
    1. 打倒フロイト。スネイルつてV.Iになりたいの……?
    2. 最初この関係を見た時は「上手いな」つて思つたんだよね。権力に関心の無い強者を上に据ゑるとはさすがだなと。まあ実際には序列は企業が決めることだから「据ゑる」も糞も無いんだけど。スネイルは他人に対して下手したてに出られないし、自分でタスクを管理したいタイプの人間だし。
    3. V.IとV.IIの差が分からないのが一番困るところ、苦笑。上層部もスネイルを頼りにしてゐるつぽいし(C4「集積コーラル到達」ALTの通信)、上層部・フロイト・スネイルにとつて主席と次席の差は無いものといふ認識なのでは。フロイトが(戦闘以外の業務に)出張らず、スネイルが出張ることでさうなつてゐる。均衡状態だから何も動かない。
    4. 主席隊長だけの特権つて何なんですか? と言つたら「俺が(現場に)出る」権利なんぢやないかな。スネイルは容赦無く情報統制(作戦の選別)してゐると思ふよ。その話はまた別の機会に。→recognized後書
    5. いや、みながさうではないかな(主席と次席の差は無いものといふ認識)。スネイルだけ「閣下」と呼ばれてゐることだし。
  7. 暗めのフロイト。本物はもつと喋る気がする。上手い言ひ回しができないなりに凝つたつもり。
  8. スネイルは無駄話をしない。「饒舌」になるのは自分の力を誇示したい時(C5)。
  9. 光栄に思いなさい。余計な一言が多い。ブリーフィングを見てゐると無駄が無いからさ……基本的には有能な人なんだよね。
  10. 「許さない(許せない)」ではなく「許されない」。厳格さ。
  11. 眠つてゐる間、自分は世界からゐなくなる。同時に、世界は自分からもゐなくなる。自分は自分を認識できなくなり、何も無くなる。意識はどこにある?
  12. 敢へて基地と書いたのは、彼が肉体を捨てるつもりがまだ無いから。
  13. 行き着く先はオールマインド。
  14. 地位、性能差、そんなものはどうとでもなるが、「企業」を無視することは許されない。なぜならそれは地位でも機能でもなく、私だから。
  15. スネイルは好きだが、好きなキャラの内面を書きたくないのが私だ、笑。書いたら書いたでそれは面白いのだが。たぶん、イメージを自分で壊すのが厭だから書きたがらない。「秘密」を持つてゐて欲しいのだ。でも書けば深堀できる。キャラクターの味はひを発見できるかもしれないのだ。

still a haze後書

issued: 2023-10-29 modified: 2023-12-03

  1. 「ラスティがスネイルに叱られてゐる」ところを書きたかつた。の割りにはソフトだし、原作展開を活かせてゐないし……でも冒頭で気の利いたセリフが書けたので満足。
  2. C1「壁越え」時点でスネイルがあれも調子に乗っているようだ併せてお手並み拝見としましょうと言つてゐることから、ラスティはヴェスパーに入隊してから日が浅い。公募プログラムから半年に満たない短期で ヴェスパー上位に抜擢されたが、ヴェスパー在籍期間も半年に満たないと想像してゐる。
    1. 公募、つまり元は独立傭兵か何かとして入つて来たのだらうから、スネイルの受けが悪くても不思議ではない。
    2. 重要な作戦に投入されてはゐるが、C4「未踏領域探査」ではつひに切り捨てられる。理由は? フロイトなんかは「突出した個人」の典型ではあると思ふのだが……。フロイトと並んで都合の良い戦力だつたらうに、まさか仕事を奪ひ過ぎて当の主席隊長からクレームがあつたとか(苦笑)。オキーフの死亡がなんらかの情報漏洩をもたらした説も提唱したい(「賽を投げられた」ルート以外の安否は分からんけれど)。でも「フロイトの仕事を食つてゐる」といふ点では621の方がしつくり来るんだよな。壁越えがさう。フロイトは文句を言はなかつたんだらうか。他の仕事で満足してゐた?
      1. C1「壁越え」
      2. C3「旧宇宙港襲撃」
      3. C3「アイスワーム撃破」
      4. C4「レッドガン部隊迎撃」
    3. 「死んでも良い」といふ態度はスネイルにとつて常だし、ラスティに限つたことではない。「いびる」場面もあつたんぢやないかな。
  3. まだフロイトが強化人間だと信じてゐたかつた頃(発売1ヶ月以内)に書いたもの。でも真人間でも全然問題無い描写。実際、スネイルはフロイトに何かしてさうだし。好き放題させておくのは悔しいし「もつたいない」ぢやないか?
    1. 周囲からは見なされているから、別に強化人間扱ひだつて良いんだよなあ、フロイトは。周囲がどのへんかは知らんけど。
    2. もしフロイトが強化人間だつたら、“退屈ひま”時間をACの接続か休眠で過ごしてゐると思つた。さうして「愉しい」時間だけを認識する。人生は短いが退屈な時間は長く感じる。それを厭はしく、苦痛に感じるかどうか。超技術のある世界だと、暇を潰す手段はいくらでもある気がするが。愉しんだもの勝ち。
  4. フロイトが「戦闘狂」といふイメージで書いた。
    1. でも「景色」を愉しむ心はあるし、言葉遊びもできるし、別に「戦闘にしか興味が無い」人ではないんだらうな。
    2. ACを駆ることを愉しみだから、戦闘でなくてもACの操縦なら、と思つたけど、ACは戦闘をするものなので……
  5. 「再教育センター」といふよりは、「調整」用の献体かな、「能力」が見込めない個体に対する「処分」つて。
  6. 「見合ふ」報酬がやり遂げた先の世界だなどと、なぜ確信が持てるのか。先ではない、「抵抗」する今こそが唯一、手に取れる現実だ。ラスティの(現実主義者としての)気概はこんな感じか。最後の推敲で書けて良かつた。
  7. ホーキンスは柔和な印象だが、あまり優し過ぎると人に利用されてさう。でもペイターの本性を見抜けてゐる(認めてゐる)あたり、抜け目無いベテランである。何気無い雑談で情報収集してゐる。担当部署からしても「縁の下の力持ち」。
  8. ラスティはペイター、オキーフ、スネイル、メーテルリンク(ほとんどぢやないか!)に次いで描写が難しいキャラクター。でも「背景」はしつかり設定されてゐるので、割りかし書きやすいかもしれない。ほだされることなく務めを果たす鋼の意志を持つ。情緒豊かだが激昂したりはしない。C5「動力ブロック破壊」で戦艦の迎撃に行くと途端にセリフが弱々しくなるのがすごく気になる。燃え尽きたのか、死ぬつもりだつたのか、先のヴィジョンが見えなくなつたのか? 個人的には星外の人間だと思つてゐる。「密偵」ならその方が良いんぢや(体質等で露見するのでは)? と思つてゐたが、さういやフラットウェルがルビコニアンでありながら星外企業に潜伏してゐたスパイだつたなあ……。そして第8世代強化人間を「自己申告」してゐる。さういふのつて検診やメンテやバイタルログでバレないの? 解放戦線に対する距離感からすると「傭兵」なのかなー、と思ふが想像の域を出ない。オキーフと接点があるが、コーラルやオールマインドの告白を受けることはなかつた。良くも悪くもフラットウェルの犬。恐らくドルマヤンのことは快く思つてゐない(灰に塗れた警句をいくら唱えたところで そこにはルビコンを変える力などない)。現実主義者と言へばさう。どのルートでも死ぬ(「賽は投げられた」ルートに関してはペイターの昇進から推測)。少なからぬ同胞(解放戦線、アーキバス双方)を殺してゐることから、「ルビコンの解放者」ルートで生存してゐたとしてもろくな扱ひは受けなかつたらう。変はらずフラットウェルの指揮下にゐたいのかどうかが気になる。「平和」とか「自由」が彼の目的なんだらうか?
    1. Return to Humanity後書でも書いたが、「ルビコンの解放者」ルートはドルマヤンやオキーフにとつて「現状維持」にもかかはらず、事情を知らない解放戦線(フラットウェルやラスティ)にとつては劇的な「変化」といふところが、すごく皮肉だ。認識の齟齬があるために、プレイヤーは腑に落ちないもどかしさを受け取ることになる。確かに企業に勝利したことは、ルビコニアンにとつて輝かしい功績にはなるのだらうが。「一勝」に過ぎないことが争ひの虚しさである。
    2. 背景を手に入れろ。私はいつもラスティを瞬殺してゐたので全く気付かなかつた。ALTでは技研都市のムービーに直行してしまふ。初見などはスティールヘイズをロックしてゐたつもりがいつの間にかツバサに「すり替はつて」をり、驚いたものだ。ほんと紙装甲だよな……2機揃つて。解放戦線の主力がこれで良いのか?
    3. 「ルビコン」を変へたつもりになつてゐる英雄。コーラルを知れば知る程に虚しくなつて来る……
  9. 解放戦線で引つ掛かるのはC1「捕虜救出」。ベイラムにドルマヤン、ツィイーといつた重要人物が捕はれてゐるにもかかはらず、縁があるフラットウェル、フレディ、六文銭は出撃しない。報酬も解放戦線の中では最低。救出戦力はヘリ単機(と部外者の独立傭兵)。フラットウェルがこの状況を知らないはずはなく、彼の冷淡さが見て取れる。ドルマヤンは死んでも良いと思つてゐたんだらう(実際彼にとつては邪魔まである——本人の改革を示唆する言葉、ラスティの態度からしても「思考停止」状態の帥父崇拝をよくは思つてゐなかつたらう——ドルマヤンが死亡したら士気の低下は免れないだらうけれど)。解放戦線がどういつた経緯で作戦依頼に踏み切つたかがよく分からん。表立つた確執が無いところを見ると、フラットウェルの指示? 下手したらアーシルまで「始末」するつもりだつたのかもしれん。この作戦のコストはアーシル(セリフが無いだけで救出人員は他にもゐただらうが)、独立傭兵、輸送機のみ。かう考へるとやつぱり「失敗しても良い」やうに作戦を組んだとしか……
    1. 対照的に、ベイラムはG2 ナイルまで投入してゐる。
    2. ベイラムに気取られないやうにとは言つても、ダムで一度手を貸しただけの傭兵なんかに帥父の命を任せるか? 報酬がもつと多くても良いんぢやないか? と思へてしまふ。依頼するにしてもブリーフィングで「重要人物」に触れるのは迂闊ではないか。
      1. どうせなら「ツバサ」「シノビ」でミッション攻略してみても良いんだよなあ……後でやるか。
  10. 一方、ベイラムはドルマヤンを捕へておきながら、解放戦線に対しなんら交渉のカードを切れなかつた。処刑すらできず……ほんと、アーキバスと較べるまでもなく致命的なミスが多い。
  11. 解放戦線は621がダナム/ツィイー/ドルマヤン/フレディ/六文銭を殺しても変はらぬ態度で作戦依頼してくるからな……。そのへん割り切つてゐるのか? フラットウェルだけ殺せない……(「レイヴンの火」では焼かれただらうけれど)。フレディは621のドルマヤン殺害を知つてゐるやうだが。情報操作されてゐないか気になるところ。
  12. 「私はアーキバスです」といふ訓は今後の(推敲を控へてゐる)ファンフィクにも強く影響を及ぼしてゐる。洗脳。お守り。祈りと忠誠。アイデンティティ。でもスネイルは低脳な人間をアーキバスとは認めてゐなささうではある。彼にとつてアーキバス=自分だから。
  13. 「休まない」「眠らない」のは、621/ウォルターの対照。実際、スネイルは何もかも効率化してさう。一番「人間と機械の垣根」を無くしたい人と思ふ。それでゐて、「有人の優位性」を模索してゐる。何もかも無人化したい彼としては、引つ掛かりなのだらう。ある意味で、人間の可能性を探してゐる人。完全に「無人化(機械化)」するための理由付けが欲しい。それを妨害(目の上のたんこぶ)あるいは推進するのが完成度の高いパイロット、フロイトでもあり、彼のことも研究してゐさう。フロイトの撃破が「兵器」の完成度と言へるのかもしれない。
  14. あるファンが「スネイルと横並びできる人はフロイトだけだと思ふ」と言つてゐて、さうだよなあ、と。「スネイルと」つてところがポイントね。
  15. スネイルとフロイトの距離感が好き。スネイルが自然に名前を出してゐるのはフロイトだけなんだよね。自分に近いところにゐるのが彼、なのかもしれない(強さ的にも位置的にも)。
  16. フロイトもなかなかの詩人。この高高度で、鳥じゃないのが面白い
  17. 「フロイトの言葉は独り言みたい」と言つてゐるファンもゐた。確かに“会話”してゐる感が無い。で、この話はこんな感じに。
  18. ラスティは滅茶苦茶人気だね。そこまで良い奴か、こいつ? C5「動力ブロック破壊」では拍子抜けしてしまつたんだが…… 人気に嫉妬。悪くない奴に違ひ無いが、それでも最後の扱ひがああであるところ、フロムらしい。
    1. 私を捕まえられる人間は、ひとりしか知らない→反応消失 はギャグ。
  19. ACは横文字が多いのと、VIはアラビア数字を用ゐるコールサインが多用されてゐるのとで、ファンフィク本文も可能な限りアラビア数字を用ゐてゐる。「ひとつ」等はAC6テキストに寄せた。

無いならどうする

issued: 2023-10-29

  1. 非常に上手く書いてゐる人がゐて感心する。なぜ自分が書けなかつたのか、とすら思へる。
  2. だが、表現されたこと自体を私は祝福すべきだ。書いたのが私でなかつた、といふだけなのだ。
  3. 私には私の希望があり、それに添へるのは私しかゐない。かういふものが書きたい、見えた、面白い、ぢやあ書くしかないんぢやないか。放つておいても誰も書いてはくれない。

陰に潜み、耳を澄ませ

issued: 2023-10-29

  1. フロイトは強化人間なのか否か 日々の小さな上達を積み上げてきた、ただの人間である個人的にはどちらにも取れると判断してゐたが、上達を積み上げと言ひ切るあたり、本当に真人間なのかな……
    1. 強化人間部隊」の「主席」隊長にして真人間、再手術を繰り返す“化け物”に勝つつてどんだけ天才なの? といふ嫉妬が止まらない
    2. 設定資料集かなんかではつきりすると良いね
  2. ラスティ経由の情報漏洩——オキーフが干渉してゐた可能性はあるが、その場合彼がラスティ/解放戦線に何を期待してゐたかが問題になる 結局誰が勝つても問題コーラルの解決を引延ばすだけであるし……「急務」から払ふ、解決策を待つ、といふのであれば企業やオールマインドから対処しても別に違和感は無いが
  3. スネイルは既にフロイトを超えてゐる? ファンフィクでさういふ描写があり、それでも面白いなと思つた。フロイトはただの人間、劣化も老化もある、スネイルは定期的に補修を受けてゐる、となればいつかは逆転するのだらう 必然に……
    1. 人間の可能性に挑戦してゐるフロイトと、進化の可能性に身を預けてゐるスネイルと
    2. このふたりのライバル・対比関係は熱い
  4. 「フロイト」と簡単に名前を出すあたりに、「スネイル」と気安く呼び捨てるあたりに、付き合ひの長さを感じる 互ひの「強さ」を認め合つてゐたら良い

away, away

issued: 2023-10-29 modified: 2023-11-12

  1. 久々に書いてみると、やつぱりカップリングものは書けないし書きたくないと思ふ。前にも書いたが、「物語はなしが腐る」。死に絶える。中身の無い話になる。
  2. 私の中ではカップリング=「恋愛」ものかつポルノ(読者の快楽を目的とした作品)。まあ二次創作自体ポルノと言はれればその通りだが。
  3. 恋愛も人間の重要な構成要素であり生きていく以上充分に想像の余地はあるが、二次創作に(原作を「損な」つてはいけないといふ)呪ひが掛かつてゐる以上センシティヴ要素であり忌避する対象であり続ける。
  4. 検閲。
  5. とは言へ、キャラクター同士の「関係」を見るのは面白くて好きだ。会話文を書いてゐる時が一番楽しい。
  6. 2023年11月12日:人間関係は全てカップリングと言へる。出会つて何かが始まる。

Return to Humanity後書

issued: 2023-10-29

  1. 人間の世界に戻つて来たオキーフ。その条件がアーキバスへの忠誠と「ヴェスパー3」である。何よりも「人間」に忠誠を誓ふといふのが、彼のした選択だつた。
  2. アーキバスへの「潜伏」はオールマインドの指示だつたのだらうが(アーキバスが能動的に「招聘」したのはさう仕向けられてゐたのか?)、第9世代の手術は脳内コーラルの焼き付きを中和するといふ点からして、オキーフが自らの意思で要望したことだつた(コーラル除去による「幻聴」対策、「特別な強化人間」からの脱落)。つまり、彼はアーキバス入社時点でAMへの翻意を決意してゐたのである。
  3. 第9世代手術を受けて入隊といふことから、ヴェスパーとしての経歴は浅いと思はれる。懐かれてゐるペイターよりは長いのだらうが。ヴェスパー設立がいつなのか知りたいところ。
  4. オキーフとスネイルの共通点は「再手術」。オキーフを“招聘”したのはアーキバスだが、スネイルは勿論抵抗があつただらう。ゴミ扱ひしてゐてもをかしくない。スネイルの「調整」対策=強化人間に対する実験が手術の成功に一役買つてゐたのは想像に難くない。旧世代型に対して実験を行なつてゐたかは疑問であるが、近世代技術に関しては少なくない「寄与」があつたのではないかと私は推測してゐる。もしアーキバスがオキーフを重宝するつもりであつたのなら、当然術前に「実験テスト」はしたんだらうしね……。そこから連想して、オキーフはスネイル(と犠牲になつた強化人間たち)に「借り」みたいなものを感じてゐたんぢやないか、と想像してゐる。彼はたぶん死ぬつもりで手術を受けた。失敗する可能性は勿論、幻聴やAMから解放される保証なんてどこにも無いのだから(そして誰にも聞けない)。仮に解放されなかつたとして、それでも彼は「人間」に加担してゐただらうか?
  5. 私はてつきりスネイルがV.IIIに抜擢したものと見てゐたんだが、よくよく考へると「抜擢」するのはアーキバスグループで、リクルートもさうだ(オキーフ、ラスティ、621の例)。スネイル自身階級を与へられてゐる立場なわけだし。さうすると彼がただの軍人であることがよく分かる。よそ者かつ見下してゐるオキーフ、ラスティ、621に不満を持つのも当然か(オキーフに対する描写は無いけれども、あの旧世代型に対する辛辣な態度から想像はできる)。
  6. この話が「手術直後(あるいは経過から間も無い)」だつたらオキーフはヴェスパー3ではないのかも。といふ考へから、「ヴェスパー3」表記を改めようと思つたがやめた。アーキバスの情報部門=ヴェスパーの第3隊なのか? 分からない。いきなり隊長つてことはないと思ふが。
    1. 招聘時点でアーキバスがポストを用意してゐた可能性はある。先に「情報部門」が存在してゐて、彼はそこに招かれた。ヴェスパー設立時のメンバーではないと思つてゐる。
  7. イグアスの透明といふ表現がすごく好き。彼の中で霧が晴れた…… それがこんな形といふのも哀しいのかなんなのか。「この時」でしか自分の正体に気付けなかつた、認められなかつたイグアス。
  8. 改めて見てみると、本物の口調はもつと格好良いし強い意思を感じるよね。そしてオキーフは詩人でもある。この話は雰囲気で書いてしまつた感がある。スネイルに恩……? そんなもの感じるわけないだろ、つていふ。
  9. 敢へてドーザーではなくルビコニアンと書いたのは、彼らがコーラルを常習してゐるから。ほんとすごい奴らだなつて思ふ、知つてしまふと。呪ひにすら感じる。
  10. オキーフの抱へてゐるものは大き過ぎる。そして「味方」は誰もゐない(本当に)。なんて孤独なのだらう。「レイヴンの火」「ルビコンの解放者」ルートでAMがしくじるのは、オキーフが暗躍してゐたからなのか? 彼はコーラル・リリースを望んでゐなかつたが、と言つて「アイビスの火の再現」も望んでゐなかつたと思ふ。アーキバスはコーラルを星外に持ち出さうとし(オーバーシアーが懸念する宇宙の汚染)、解放戦線は貧弱でコーラルに無知であることを考へると、バスキュラー・プラントは誰の手に渡つても危険な代物である。彼は何をどこまでするつもりであつたのか……。AMのアーカイヴを(暗号化を解除して)回収してゐたのはオキーフだつたのか? ラスティが切り捨てられるタイミングを考へると、彼はどのルートでも死亡してゐさうではある(ペイター昇進の件はあるものの)。部隊内でラスティを庇つてゐたのではないか、となんとなく想像した。親しくはあつたんだらうが、勿論コーラルやAMのことには触れてゐなかつたらう。
  11. 「賽は投げられた」ルートと他のルートとの顕著な違ひは、ドルマヤンとスネイルの死亡である。加へて、アーキバスはラスティの死亡を確定してゐる(他の2ルートはラスティ離脱後もペイターにV.IVを譲らない)。つまり邪魔な企業勢力と解放戦線(ラスティ以外が何をしてゐたかは不明であるが、企業が討たれたため作戦行動に変更があつたものと思はれる。少なくとも「空」を担当する戦力はゐなくなつた)は排除され、オーバーシアーとの一騎打ちの構図が成立してゐる。元を辿れば621にAMの依頼が届いたことに発端があり、そもそも621にAMの関心が向かなければ「賽は投げられ」ないことになる。……となるとストライダーがメタ的にも物語的にも分岐になるのか? シュナイダーがストライダーを破壊するかどうかが重要なのか? 分からん!
  12. アーキバスとオールマインドの性質はよく似てゐるアーキバスは敵戦力を「教育」したり「鹵獲」したりして自軍に「統合」する。この点が物語に大きく作用してをり、ベイラムとは一線を画す。AMがどの時点から影響を及ぼし始めたのかは知らないが、全く無関係とは思へない。ヴェスパーの実質的総指揮官V.II スネイルは再手術をして各世代の長所を「取り込む」。そして戦力の機械化を進めてゐる。ファクトリーの試みに関しては、「人間性を捨て去りたいが故に、人間の利点を検証してゐる」といふ感じを受けた。彼は人間の放棄に確信を持ちたいのである。C3「アイスワーム撃破」では、初対面のAIチャティ・スティックに対し、尊大な彼にしては珍しく好意的なセリフを吐く。この点から言つても、人間よりも機械の方が好きなのでは、と思はせる。
    1. この点を、オキーフはどう解釈してゐたか。そもそも、オキーフはAMのどういつた点に「賛同」してゐたのか。何に嫌気が差したのか。
    2. 再手術を繰り返して強化されていく人間の上に立つのが真人間(かもしれない)といふのも面白く、皮肉。フロイトはスネイルにとつて指標バロメーターであり目標であり、実験材料のひとつであると思ふ。作戦に投入して戦闘データを収集してゐるのでは。
    3. アーキバス/スネイルの行き着く先は惨たらしいまでの機械化、すなはち人類の「進化」だが、その点オキーフはどう思つてゐたのだらう。「今を必要としてゐる」とエアは解釈してゐたけれど、本当だらうか。彼の夢見る世界とは一体……単に自分と他者が「人間」で居続けられる場所なんだらうか? アーキバスは確実にその対極にゐると思ふのだが……
    4. 時の過ぎ去るままに、といふことならドルマヤンと同じ気がする。ドルマヤンも“事実”に近いところにゐながら誰にも理解されず、誰も警句の真意つづきを継承しなかつた(あるいは継承させなかつた)。C3「無人洋上都市調査」ALTではAMに誘き出されたのか勝手に来たのか知らないけれど、彼が能動的に干渉するのつてそこくらゐなもんなんだよね……それ以外は「何もしてゐない」(少なくとも621視点では)。ただ時が過ぎ去るのを待つてゐた。賽を投げることもせず、セリアの同胞を殺すこともせず……AMが言ふところの「抑圧と搾取」を眺めるといふ、「維持」を選択したのだ。
    5. オキーフももしかしたらコーラルの「友人」がゐたのかもしれないな。人間も守りたい、コーラルも守りたい、となると、残されるのは「現状維持」になるのか。なんだかぱつとしないね。仕方無いけど。「ルビコンの解放者」ルートはまんまそんな感じで、「いつか良い方法が見つかる」といふ気休めを頂くだけの話だつたし。
    6. 「惰性」と言ふことは簡単だが、人間にしてもコーラルにしても滅された場合の犠牲は大きい。「現状維持」を選択したドルマヤンやオキーフ、エアを責めることはできないだらう。
    7. 「ルビコンの解放者」ルートはラスティが好意的に干渉してくることもあり“ヒーロー”的側面が強調されるが、人間とコーラルの関係、オーバーシアーの使命を考へると、解放戦線の都合は非常に利己的だと感じてしまふ。規模がちつぽけだと——勿論、原住民である彼らが虐げられてきた事実は悲惨であるし、戦ふ意義は充分にあると思ふけれども。コーラルの実態を知らないままに生きる彼らの行き着く先は……明るく見えない。
      1. コーラルに利点がある限り、火種が絶えることは無いぢやん」といふのが「ルビコンの解放者」ルートの総括だつた。
  13. 全てを眺める立場にゐながら、オキーフは何をしてゐたのか。あるいは、何もするつもりは無かつたのかもしれん。
  14. 超技術はあるものの、脳から記憶(情報)を取り出したり、絶対服従を強ひることはできないらしい。特殊諜報局員といふ立場でありながら、自ら情報を棄却することもあつたらう。
  15. 欲しいものは手術で手に入つた?
  16. スネイルの“第三の眼”(と呼ばれてゐたら格好良い)。エンブレムが好き(花と眼)。
  17. ヴェスパー上位にふたりも密偵がゐるつてやばいね。V.Iは言ふことを聞かないし、スネイルも大変だ……下位が忠実といふのがなんとも皮肉。
  18. 今作から本文を新字体に移行。字体のチェックが面倒なため。推敲の手間を省きたい。

二次創作の再開

issued: 2023-10-29 modified: 2023-12-03

  1. 新作を購入し、プレイした。
  2. ああ……公私の約束を破り、二次創作をした
  3. 誰に罰されるかと言へば、私に罰される。
  4. なぜ『創作』が禁じられてゐるのか」はテーマであり続ける。理由が利権なら醜いことと私は思ふ。創作者は創作物を上手く売ることができなければ生計を立てられない。そのために「独占」といふ刃を振るふ。
    1. 「物語に所有者がゐる」ことへの疑問に戻る。
    2. 責任を果たすために著作権法を利用するのは理解できなくもないが、創作を阻害するのは抵抗がある。
      1. 言論、発信の事実(何に対してどう表現したか)を明確にするための改変禁止
      2. 責任の所在(発信者)を特定するための著作権表記
  5. とは言へ、フロムの意向には従つて公開していく。といふか、従はざるを得ない。
    1. 著作物について - その他の項目に関するご質問 - お問い合わせ | FromSoftware - フロム・ソフトウェア
    2. 文言によれば、いはゆる「同人誌(有料)」「同人イベント(許諾なし)」での出展はアウトではないのか?
  6. 『となりのトトロ』都市伝説~作品の「読み方」を考える - 日夏梢の自由研究
  7. 責任なき言論に信用はない—法律論と芸術論からみる表現の自由 - 日夏梢の自由研究
  8. 評価二分の『ONE PIECE FILM RED』~ウタはなぜ”炎上”したのか - 日夏梢の自由研究
  9. 「原作」に対するリスペクト(創作心情及び表現としての忠実性)、「逸脱」しない指標としての「根拠」。だから「語る」ことつて(“原作者”からの糾弾を免れるためにも)重要だなつて思つた。一次創作では(作品の狙ひは)伏せられてゐても良いが、二次創作には「必然性」と「説明責任」が求められる。他人の名前を遣つてゐるから。
    1. 一次にしろ二次にしろ、公開物に「責任を果たす」のは当然。
  10. 私は(原作者に対する)卑屈な態度はやめろと主張してゐる人間なのだが、結局怒られないためにこんな(創作に対する「縛り」を擁護する)ことをしてゐる。とんだ自己矛盾とは思ふ。
  11. 原作に対する忠実性、といふところからすると、ACは描写できる範囲がものすごく限られてしまふ作品なのだが、それでも筆を執りたくなる。秘書や整備士や輸送機パイロットを書きたくなるのだ。必ず彼らは生きてゐるだらうから。ACに欠けてゐる描写つてそこ、仔細な背景だから。ゲーム画面はクローズアップなのだ。
    1. まあでも大体は主要なキャラクターを書いてゐる。「日常」が知りたいのだ。
  12. 原作者の要請とは別に、私自身が原作に寄添ひたい(再現したい)、といふ気持ちはある。私は原作に惚れて書き始めたのだから。
  13. 同時に呪縛があるのはをかしい、といふ気持ちもある。なんのための創作か。
  14. 2023年12月3日:塞いだ穴を穿つ

自由な創作

issued: 2023-05-28

  1. ライセンスが不明瞭な作品の二次創作はしない
  2. 以前は無理矢理納得しようとしてたけど、「原作の雰圍氣を保つ」つてのも變な話だよな。だつて作品の解釋は讀者の自由なんだもの。權利者に訴へられたくないから「ぶち壞しにしません」と頭を下げて許しを乞はうとするのは、なんと矮小で卑怯なことだらう。
    1. 當事者(權利者)が「商賣」でやつてるならまだ理解できるよ、商品に一定の價値を持たせなければならないからね。
    2. でも「好き」でやつてゐる人たちがなぜそんな卑屈な態度を? なぜ態度を取らざるを得ない壓力を掛けられて(あるいは自ら掛けて)ゐるの?
  3. 誰かに所有されてゐる物語、つてなにそれ?
  4. 子供に語る昔話は改變が許されて、最新の漫畫は許されない、その差はなんなんだよ。
  5. 所有者のゐる物語——そんなことあつて堪るものか!
  6. 見ることも、變へることも、語ることもできない物語を、私は拒絶する。絶對に納得できないよ。
  7. といふことで、今後はフリーカルチャーに屬さない作品の二次創作はしません。宣誓。
  8. フリーカルチャー作品集とか、萌え語りとか、理想に向けて轉向した方が良いのかもなあ。さうだ。
  9. 見る:知る、鑑賞する
  10. 變へる:改變する、手を加へる
  11. 語る:傳へる、知らせる、配る、何かについて話す
  12. 表現することにびくびくしながら創作するなんて馬鹿げてる

Say hello to your new core

issued: 2023-05-28

  1. イナゴが降つてきてからの半年、荒廢した大地で過ごした顏ぶれ
  2. 實力のあるレイヴンに向かつて降つてくるといふことは、場違ひに下位ランカーも混じつてゐたのだらう、淘汰されたみたいだが
    1. それつてトロットのこと言つてる? 「下位ランカー」と來てすぐに思ひ當たるところは……まあ續投組だからね
  3. 企業間の疑心暗鬼から、なんとかまとまつていかうするところまで
  4. レイヴン狩りもある
  5. つーか「半年の間」を描いたのがモバイル4だつたね

"Welcome to back"

issued: 2023-05-28

  1. 「二次創作(ファンフィクション)をしない」といふ決斷に至り、このサイトを更新することに意味などないのではないか、と棚に上げてゐた。だが說明する義理はあるし、さうすべきだと思つた。
    1. ただサイトを維持したいがために信念を曲げるのは本末轉倒である。
  2. ゲームをしなくなつて久しい。「卒業」も「引退」も適當な表現ではないと感じる。
  3. といふよりも、既存の作品に熱を上げることがなくなつた、といふのが適切だらう。そのための時間も、體力も、豫算も、關心もない。未だにアーマード・コアトランスフォーマーが素晴しい作品だと思つてゐることには變はらないけれど。サウンドウェーブとモリ・カドルが好きな。
  4. 動畫も觀なくなつた。依存性があるから。
  5. どうするのが「ファンサイト」として適當か、あるいはファン活動としてなにがしたいのか?
  6. 表現すべきことがないので、「ファンサイト」としての——私の人生に對する——役目は終へたと思ふ。
  7. 維持費はかかつてゐるので(ドメイン、サーバー)、いつそ公開を終了していくらかのお金を節約した方が良いんぢやないか、とも。
  8. 管理者のエゴによつて公開物を削除するのは良くないけれども、「金錢」に關して言へば、それが確保できない(あるいは費用に價しないと考へてゐる)なら公開を終へるのは仕方のないことと思ふ。こればかりは。
  9. でも解放されたドメインがアフィリエイターに買はれて、下らない廣吿の下敷きになるのは厭なんだよね。この想像も下らないのかもしれないけれど。
  10. サイトデザインは氣に入つてゐる。
  11. ま、思ひ出したやうに戾つてきて、メモを書き足してゐるかもよ。
  12. 作品に關しては、「何をやつても良い」といふ人もゐれば、なにをすることも「許さん」といふ人もをり、一槪に「作者の氣持ちを汲む」なんてことは到底無理なのだと、當然のことに氣づく。
  13. 私は私の理想を實行するだけだ。
  14. あ、ブラボのサントラ買つたんすよ……DLC分は入つてないけど。やつぱりThe HunterEbrietas, Daughter of Cosmosは最高。本物のオーケストラなんすね。
  15. SEKIROのサントラも良いよね。